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新しい空間を作り出す

 グローバル化に伴い多様性への享受が重要だという認識が広がっています。確かにその通りだと思います。個々の価値観を認め、認識し、咀嚼し、網目で意思疎通を図る。全ての価値観を共有することができれば紛争は無くなり、理想に近づきそうですがそう上手くはいきません。故に網目の意思疎通となってしまいます。

 文化的、民族的、コミュニティ的違いなどを超越して共有しなければならないものがあります。それは時間感覚です。相互作用のある活動を行う上で時間の正確さは非常に重要となっています。時間感覚をどう共通認識へと変貌させるかを考えなければなりません。

 仮に自分の所属しているコミュニティの文化が時間に厳しいのであれば何も工夫しなくとも普段通りの感覚でいればいいでしょう。しかし、予定時刻から30分ほど遅れても問題ないコミュニティに所属しているのであれば遅刻は必須ですので、時間厳守をするためには何かしらの策が必要となります。ここで重要なのは文化的批判をしないということです。ではどうするのか。この2つの文化を交差させるのではなく、新たな文化を創造してしまうのです。第3の文化です。つまり、チームカルチャーを創造します。方法は至って単純です。時間に遅れたらペナルティ料を発生させれば良いだけです。この方法は、あるビジネススクールの方が生徒のサウジアラビア人の方々が遅刻をするという状況を改善させるべく採った方法です。結果は遅刻することがなくなったようです。つまり、文化的差異はあるけれども、人は創造したものに適応する能力があるということです。

 また同様に、多国籍の社員を束ねなければならないリーダーが採った方法も、半日という時間をかけて自分らの新しいチームカルチャーを創造し一種の空間を作ることでした。これは今後異文化間で起こるであろう衝突を事前に避けるための方法でもあります。

 多様化は素晴らしいと思います。新しい考えを交雑させることによって、ウイルスと同様に新型(この例はあまり相応しくないと思いますが)、つまり相互作用することによってまた新たな思考が生まれます。進化論的な考え方となります。常に改良することによって、常に別の視点から物事を考えることによって、常に別の新しい文化に触れることによって進化することが出来ます。しかし、多様化により起こるであろう亀裂が生じることにも対処しなければなりません。その解決は人の創造力、そして対応力に基づく空間創造ということです。

 

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ナイジェリアチンパン
バナナを購入したいと思います。メロンも食べてみたいです。