埼玉県公務員試験小論文（上級一般行政）

【2023年】
本県では、VTuber(バーチャルYouTuber)の人気や発信力に着目し、埼玉の観光を盛り上げるため、埼玉バーチャル観光大使を募集するオーディションを実施し、令和３年１２月から「春日部つくし」が大使に就任している。「春日部つくし」は、これまでに様々な動画を通じて本県の観光や物産の魅力を発信してきた。そこで、次の２点についてあなたの考えを９００字以上１，１００字以内で論じなさい。

（１）本県がVTuberを観光大使とした背景には、どのような要因があると考えるか。
（２）本県の観光資源や物産のうち、知られざる魅力があると考えるものを一つ挙げ、県職員としてVTuberをどのように活用して魅力を発信していくことが効果的と考えるか。

以下チンパン回答

　（1）の要因を考える上で大切な視点があります。それは、なぜ約700万年前にチンパンジーと分岐して長年過酷な地球環境の変化にも耐え忍んだ、いわゆる自然の最高傑作であり、今もなお現実世界に実存するホモ・サピエンスではなく、人工物の中にいるホモ・サピエンスの形をした、しかもXX染色体人工物にしたのかということです。
　春日部つくしさんがただ単にkawaiiだけではなく、何かしらの秘められたパワーがそこにはあると、リアルホモ・サピエンスは考えていると考えるのが自然です。
　現実物から選ばず、創造物を選ぶには何かしらの理由があるということです。
　まず、考えられることはリアルホモ・サピエンスが抱えている魅力よりも、抱えている負の問題からの逸脱です。その負の問題は現実を生きていれば必ず身につけてしまう事柄です。例えば、差別、人権、しがらみなどです。
　それらの複雑怪奇な事柄は浄化することが困難です。形がなく、空気感染し、ホモ・サピエンスの精神に寄生しますので、外科手術ではなくカウンセリングでしか成す術がありません。
　このことを自然と理解しているリアルホモ・サピエンスは、YouTube上のリアルホモ・サピエンスに対して悪意なく、無意識に色眼鏡で見てしまいます。
　ここで視聴者は何を考えているのか。個々により様々ですが、この考えること自体がいつの間にか脳へ負担をかけています。この負担が徐々に精神の疲れ、虚無感、スマホ脳へと導きます。
　埼玉県の観光大使をリアルホモ・サピエンスにすることにより、視聴者の精神の負担を蓄積させ、視聴者は知らず知らずのうちに、埼玉県自体に負の感情を抱いてしまうかもしれません。
　ゆえに、リアルホモ・サピエンスではなく、負の事柄から見事に逸脱しているVtuberを選んだのです。
　リスクヘッジできるならしておくということです。
　最後に女性の姿形にした理由を述べます。簡単です。リアルホモ・サピエンスは男性XY染色体、女性XX染色体です。並べるとXYXX。唯一男性にだけYがあります。残りはXが3です。民主主義の日本では多数決が大事ですので1:3（Y:XXX）となり、女の性が選ばれたのです。

　（2）を考えます。
魅力というプラスの要素を、プラスマイナス両方を持たないニュートリノみたいな幽霊素粒子のVtuberに紹介させるのは、なかなか至難の業ですが、上手くリアルホモ・サピエンスに反応させなければなりません。
　反応こそ成功への第一歩です。
　このことを前提とします。
　では、埼玉県の魅力を「東武動物公園のホワイトタイガー」とします。そして、この「東武動物公園のホワイトタイガー」をどのように発信するかを考えます。
　このベンガルトラの白変種であるホワイトタイガーの貴重性を使う手はありません。全世界で250頭、日本国内で40頭と、数を見ればいかにレアなのかが分かります。
　まずVtuberをホワイトチンパンジーにします。
　グッズを売ることまで考えると動物Vtuberのほうが生産が楽ですし、老若男女、核家族、世帯家族と幅広くターゲットにできます。
　また、チンパンジーを使うことにより、かつての大人気番組チンパンニュースチャンネルの再来も期待できます。
　動物雑学や理系のYouTubeチャンネルは今もなお視聴回数が多いです。このことを参考にして動物主体で埼玉県をアピールし、動物王国埼玉という新たな施策を狙います。
　ホワイトチンパンジーがホワイトタイガーの紹介をする。東武動物公園の紹介をする。動物雑学の紹介をする。宇宙や物理の紹介をする。浦和高校、大宮高校を紹介する。動物大国埼玉を変態（一般的には進化という言葉）させ、理系大国埼玉の完成です。
　ネタ切れを起こさせないことが大事であり、いつの間にか日本国内で通用するネタに昇華させていきます。
　未来永劫続くであろう教育の側面を持たすと消費期限が伸びます。

　追記：得点は0点でした。理由は以下です。
春日つくしさんを使わない
文字数を超えている
ナイジェリアチンパン後記