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チンパン相談室(ホモ属の恋愛)

「チンパン相談室」と私の平爪で巨木に彫り込み、東京丸の内で勝手に開業しました。法務省へは行っておりません。横には私が握力300kgで握ったチンパンおにぎりも販売しております。
さてさて今日のお客様は・・・。

種族:ホモ・サピエンス
性別:XY染色体(男性)
相談内容:彼女が出来ません。どうすれば彼女が出来ますか

 XX染色体のホモ・サピエンスとお付き合いをしたいのですね。そもそも、なぜ彼女が欲しいのか考えましたか。このご時世、多様化やら個性やら、主を主軸とした考えが勢力を拡大しています。異性とお付き合いしたい感情はステレオタイプです。それは文化かも知れませんが、文化は他者から学ぶものと定義しますと、誰かを好きになる感情は学習ではございませんので、どうやら文化ではなさそうです。本能でしょうか。本能を暇つぶし機能と定義しますと、どうやらバツが悪そうです。ヒトは尊重されるべきタンパク質の塊ですので、利用をにおわせる本能という言葉を使ってはいけないようです。本能ではなければ一体何なのか?
 ヒトは形而下ではかなりの進歩を見せました。やはり次なる解明課題は形而上です。その中でも自分の所有している心理的結合を解明しようとしています。感情でヒトは何かを成し遂げ、何かを失ってきました。このジキルとハイド的な性質で相反する結果を導き出す内なる力。これを解明するためにデータを取っていると考えます。形而上の枠組みに入っているものを形而下の枠組みへと引き下げる進化過程にいると考えます。この進化過程にいるからこそ、苦しく感じるのです。つまり、超人類的要素である「好きなヒトと付き合いたい」をヒトはコントロールできていないと言えます。コントロールできないからこそ、苦しく、そしてデータ収集のために色々なヒトが存在するのです。2の46乗で70兆。この数字がヒトを個性的にしています。70兆ものタンパク質データ体がいれば、この感情を形あるものへ変態し、ヒトの得意な有限内世界で処理することが出来ます。
 彼女ができないのは、心理的障壁か、身体的障壁か。判断が大変簡単な身体的特徴のみにフォーカスを当てている昨今の世論事情。形而下での世界判断です。これは致し方ないことなのです。大多数のホモ・サピエンスは日々、大量の取捨選択をしております。この毎日の作業に恋愛的要素を付け加えるとかなりの労力となり、脳が疲れます。故に、本能というジャンルに振り分け少しでもエネルギーを節約する。こういったプロセスを理解するしかありません。そして、判断が容易な身体的特徴をアップデートするしかないのです。球数を増やすという意味で、確率を上げるという意味で、思考を出来るだけ少なくするとい意味で、身体的特徴を磨くのです。
 筋肉の増強、毛の処理、堂々とした態度。そして、生物の本を読むことにより、細分化の感覚を身につけ、ヒトを人だけではなく、生命体、タンパク質の塊とやや万人受けされない感覚を身につけることも役に立ちます。
 当初の質問に戻りましょう。なぜ彼女が出来ないのか。自己分析をしていないからです。自然と彼女は降ってきません。自然と自動的に結ばれることはありません。恋愛を本能カテゴリーだと勝手に理解していると、それは勝手に進むと勘違いしてしまいますが、れっきとした行動動機なのです。

 


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ナイジェリアチンパン
バナナを購入したいと思います。メロンも食べてみたいです。