Fender MIJ JazzmasterのブリッジをMastery Bridgeに換装した
去年の今ぐらいに購入してからライブなどでメインで使っているFender Made In Japan Traditional JazzmasterのブリッジをMastery Bridgeに換装した。
各部の調整やハードウェア / ワイヤリングの変更などを行い結構いい感じになってきてはいたのだけれど、Wide Range Humbuckerが載っておりネック角度やブレイクアングルも相まって若干Gibson的な出音の感じがしていたので、もう一歩金属的なFenderらしい音に近づけたいという意図で今回試してみたところです。
Jazzmaster / Jaguarでよく言われる弦落ちに関しては、適切なセットアップや弦のゲージを使用すれば純正のブリッジでも問題にならないので、今回は積極的な音の変化を期待しての変更。
本筋とは離れるが、この辺の適切なセットアップに関してはRetroTonePickupsのマツナミさんのnoteがかなり参考になる。
英語になってしまうけど日本語字幕を出せばなんとなく言っていることはわかるのでPuisheenことMike Adamsのyoutubeも参考になります。
Mastery Bridgeとは
https://kcmusic.jp/masterybridge/
2008年に考案されてから、もはやオフセットギターのアップグレードの定番になっていて、この記事を読むような方はもう知っているとは思うのだが
弦落ちを防ぐ深い溝がサドルに施されている
ブリッジユニットがボディにフィットして前後に傾かないため、アーミングを多用してもサドルの位置が安定する
弦からボディへの振動がダイレクトに伝わるため、鳴りが向上する
高潤滑性の硬質クロムメッキ加工を施したブラスサドルを採用することで、弦との摩擦を最小限に抑える
という感じに純正のブリッジ / サドルの問題点をだいたい解決してくれるというスグレモノ。
構造が大きく変わってしまうので、換装するとStratocaser / Telecaster的な音に近づいてしまうとか、ブリッジユニットを完全に固定してしまうのはレオ・フェンダーの設計思想から離れてしまうだとかで結構賛否両論なところがある。
換装した感想
外観や換装のやり方に関しては発売からかなりの時間が経っているので特筆することもないんだけど換装すると見た目はとこんな感じ。
今回は日本製のJazzmasterに載せるということでミリサイズに対応したポストが付属してくるM2を購入したんだけど、そのままのインチサイズのポストをつかうことができた。
(後で知ったんだけど2020年以降のMIJ TraditionalはUS設計データを使用しているみたいで一部パーツはUS規格の換装パーツに対応しているみたい。)
ネジには最初からネジ止め剤が塗布してあるようで、純正のサドルによくある調整用のイモネジが振動で動いてしまうといった問題もなさそう。
嬉しかったのがイントネーション調整用のネジが弦と弦の間に来るように設計されているところ。純正のネジは弦の真下にあって非常に調整しにくい。
ものぐさな自分として調整するべきネジの数が減ったことも都合が良い…
肝心な音に関しては、倍音が整理されることにより各弦の分離感が向上した印象。グシャっとした感じや濁りがなくなり響きが良くなりました。Jazzmasterらしさみたいなところが減ってしまうという意見があるのも納得。
これによりエフェクターのノリもだいぶ変わってくるんだけど、自分的にはいい方向に向かってくれました。
取り付け後の調整に関してはPuisheenの動画を参考に。
これによるとブリッジ底面をピックガード上面から2~4mmくらいのところにすると良いとのことなのでそれに従って調整。
ネック角度やブレイクアングルの調整のためにシムを挟んでいたので、この調整のために外しました。それに伴って弾き心地もだいぶ軽くなり、これも自分としてはかなりいい感じでした。
余談ですが、自分の参加するMARQUEE BEACH CLUBのライブが2/24に水戸ライトハウスあるので遊びに来てくれると嬉しい。