①結婚について。
これは私の結婚→不妊治療→妊娠、出産の記録。
結婚したのは今からおおよそ4年前。
田舎では20代半ばで結婚出産を迎える人もいるなかでは
まぁ仕事もそれなり遊びもそれなりに経験したのち
「年貢の納め時」結婚であったように思う。
相手は5歳年下。
当時22、3だった彼は私よりも結婚願望もあり、なぜか私を選び
交際してきっかり1年でプロポーズしてくれた。
「なぜ私だったのか」
という問いには4年経った今も答えてはくれない。
「あなたの面倒見れるのは僕しかいないでしょ」
といつも笑って言うが
本心ではないだろう。
(と、言いつつ案外的を得ているのだから私は笑えない)
実際私は
「この人と別れたら本気で一人で生きていかなければいけなくなる」
と覚悟しなければいけなかった。
冷静になって周りを見れば
結婚・出産で今まで通りに遊べるような環境の友人は減るばかり。
年下の友人も多い方ではあったが歳を重ねれば
同じようにいつまでも、というわけにもいかないだろう。
自分だけが立ち止まったままでいいのか。
本気で一人で生きて、死んでいく覚悟があるのか。
しがない事務職の自分が結婚せずに今の業務にしがみついて定年を迎えるまで残り30年以上。
周りにどんな目でみられても、何を言われても耐えられるか。
定年後、無職になった自分の手の中には何が残っているのか。
今からキャリアアップもしくは手に職を、と全く畑違いの仕事に就いたとしてやっていけるのか。
彼と交際している間の私は恋愛を楽しむというよりは、迷い悩むというよりもただただ自分の将来を憂うだけでどこかに踏み出す勇気もなく
「どうしよう、どうしよう」と困ったフリをしているだけだった。
そこへ彼から「結婚してください」と言われれば
渡りに船、棚から牡丹餅(は、言い過ぎか)
藁にも縋る思い(?)
今のままでも、一人でなくても生きていく方法があったのだ、と
差し出された手を取り、
そこから2か月ほどで入籍。
晴れて苗字もかわり、新しい私!!と浮かれる事となる。
恋愛と結婚は別、とはよく言ったものだな、と
現状は一人で生きていかなくてもどうにかなりそうな私は思った。