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似顔絵の描き方【似顔絵の毒】

似顔絵の毒とは

肖像画と似顔絵の違いとは何にでしょう?
1つはユーモアの要素が入っていること。
肖像画は写真のようにその人をそのままに描きますが、似顔絵は見た人をクスッと笑わせるようなユーモアの要素が入ります。

もう1つは「毒」の要素が入っていること。
毒とは、極端に言うと悪意ということです。
デフォルメによりその人の特徴をオーバーに描くのです。

肖像画にユーモアと毒を抽入

どの程度の毒を注入するかは、描き手の好みになります。
毒が全くないと、刺激がなく面白い似顔絵になりません。
反対に毒が強すぎると、見た人を不快にさせたり、気持ち悪いという印象を与えてしまうことになるかも。

例えるならば、全く辛くないカレーは物足りないけど、辛すぎるカレーは食べられないみたいなことです。
何事も程度が肝心ということですね。

何事も程度が肝心

どちらが正解?

しかし世の中には、全く辛くないカレーが好きな人もいれば、唐辛子で真っ赤になった激辛カレーが好きな人もいますよね。
ここがやっかいなところです。

そうなると、誰に向けて似顔絵を描いているのかをよく考えて毒を調整しなければいけないと考えるでしょう。
しかし、描き手の自分にとってそれが一番好みの画風であり、そういう似顔絵が好きな人にだけ提供したいと思うのなら話は違います。
毒が全くない似顔絵も正解ですし、毒が強い似顔絵も正解なのです。

似顔絵は個性が大事

似顔絵は描き手によって様々なのが当たり前。
毒が強いにしろ弱いにしろ、その人なりの画風があります。
しかし、ネット上で似顔絵を検索してみると、なんとなく同じような画風の似顔絵がたくさん出てきます。

売れ線を狙って当たり障りのない画風を目指してる人もいるでしょう。
でもそれは、一見しただけでは誰が描いたのか区別できない画風とも言えます。

例えば、あなたの描いた似顔絵が壁に飾られていたとします。
作者の名前は記されていません。
それを見た人が「あの似顔絵はあの人が描いたものだね。」と言われるぐらいの個性がありますか?

似顔絵のコンセプト

自分の描く似顔絵のコンセプトを考えましょう。
どんな絵柄でも「私の似顔絵はこうだ!」という強い意志を持って描けば、それは全て正解だと言えます。

自分の描く絵柄に自信を持ちましょう。
今や多様性の時代です。
自分の描く似顔絵を求めている人は必ずいると信じ、自分にしかかけない絵を確立して突き進んでいきましょう。
更に良いものにするための努力を続けていくことも忘れずに。

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