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初心者のための似顔絵の描き方13

子供の似顔絵の描き方

子供の似顔絵は人気

モールなどで似顔絵を描いていると、子供さんの似顔絵を注文されるお客様が圧倒的に多いです。
子供の似顔絵にはそれほど需要があり人気だということですね。
そのため、子供の似顔絵が描けなければいけません。

子供と大人との違い

わざわざ子供の似顔絵の描き方を取り上げているということは、大人と子供では描き方が違うということです。
まずは子供の特徴をあげてみましょう。
頭が大きい
おでこが広い
輪郭がポチャッとして柔らかそう
目がクリクリしてる
鼻が低い
アゴが小さい
手足が短い

これらの特徴の中で「おでこが広い」と「アゴが小さい」に着目してください。
おでこが広くアゴが狭いわけですから、目や鼻などの部位が下方に下がっていることが分かります。
これが子供の顔を描くときの最大のポイントです。
つまり、眉毛、目、鼻、口を下げておでこを広くすると、子供っぽい顔になるのです。

試しに実験してみましょう。
大人の似顔絵の眉毛、目、鼻、口を下げてみます。

子供の顔にする実験

このように、子供っぽい顔になりました。
似顔絵にしたときに大人の顔の配置とどれほど違うかを見てください。
下の絵は、大人と子供の似顔絵です。
頭の頂点とアゴの先端をあわせて同じサイズにしてあります。

大人と子供の配置の違い

これを見ると一目瞭然に分かりますね。
子供の顔の配置の方が圧倒的に下方にあります。

子供の似顔絵を描いていて、なんとなく大人っぽい顔になってしまうことがあると思います。
そんなときは顔の配置を確認してみてください。
実物よりアゴを長めに描いてしませんか?
アゴが長くなると途端に大人っぽくなってしまいます。

子供の似顔絵は可愛く

親が子供の似顔絵を描いてもらいたいと思った場合、求めているのは「可愛く描いてほしい。」ということです。
実物よりもブサイクに描かれて喜ぶ親はいません。
でも心配いりません。
子供は誰でも可愛いですから。
ここで説明した、おでこが広くアゴが短い配置というのは、それだけで可愛くなる配置なのです。
元々可愛いものを可愛く描くだけですから、頑張って可愛さを引き出してください。

子供の顔にしわは禁止

子供の似顔絵が可愛くならない原因の一つが、しわを入れてしまうことです。
しかし、子供だってしわはあります。
ほうれい線がはっきりと見える子も少なくありません。
しかしここでズバリ断言します。
10歳以下の子供の似顔絵を描く場合はほうれい線は禁止です。
加減して描きましょうと言っているわけではなく、描いてはダメなのです。

なぜなら、似顔絵の顔の中には線がとても少ないからです。
スケッチ画のようにたくさんの線を残しながら完成させるわけではなく、極限まで線を減らして描くのが似顔絵です。
そのため、一本でも線を増やすととても目立つことになります。
その結果、一本の線が大きな効果をもたらしてしまいます。
つまり、ほうれい線を入れることで子供の顔が老けてしまうのです。
可愛い子供が一気におばさんになってしまいます。

子供の顔にしわは描かない

顔以外でも可愛さを演出

せっかく顔が可愛く描けても、背景が真っ白ではもったいない。
背景にも可愛いものを描いてあげましょう。
子供たちが好きそうなものを考えてみましょう。

背景で更に可愛く

男の子であれば、恐竜やロボットなど強くてかっこいいものも好まれます。
女の子であれば、ドレスを着てお姫様になるのもいいですね。
そのときは、お城をバックに描くのもオシャレ。

写真を撮影するのと比べ、似顔絵には背景や服装を自由に変えられるという利点があります。
せっかくの特性ですから、それを十分に活かし可愛くて楽しい似顔絵を描いてください。

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