似顔絵の描き方【似顔絵を描く手順】
似顔絵は、紙と鉛筆と消しゴムがあれば描けます。
でも、できれば色も付けたいですよね。
色を付けた似顔絵を描く手順は次のとおりです。
鉛筆で下書きをする
黒色のペンで鉛筆の線をなぞる
下書きを消す
色を塗る
手順については疑問点はないと思います。
問題は、それぞれの手順でどんな道具を使うかということです。
道具を選ぶ
◼️ 下書きの道具
下書きは最終的に消すので、使うのは鉛筆です。
鉛筆の濃さは、柔らかい2Bや4Bを使うと人が多いようです。
私は、濃い鉛筆だと消した時に残りやすいということで硬めのHBを使っています。
自分の描きやすい好みの濃さを使ってください。
消しゴムは普通のものでよいでしょう。
私は、練り消しを使っていますが、どちらでも構いません。
◼️ 線をなぞる道具
鉛筆で描いた線の上をペンでなぞります。
漫画でいうと、ペン入れという作業です。
ペン入れの道具は色々あります。
油性ペン
水性ペン
顔料インクペン
筆ペン
などの黒いインクのペンです。
油性ペン、顔料インクペン、筆ペン(顔料インクのもの)などは水に強いので、描いた上から絵の具で塗ることができます。
水性ペンの上から絵の具を塗ると、絵の具が水性ペンを溶かすので滲んでしまいます。
水に強いアルコールインクのペンというのもあります。
どのペンを使うかは、色を塗る道具との相性で決めてください。
◼️ 色を塗る道具
色を塗る道具は、それこそ好みになります。
絵具
コピック(アルコールインクのペン)
パステル
色鉛筆
水性ペン
油性ペン
色を塗る道具を決めることで自分の画風が決まると言っても過言ではありません。
描きたい画風を想像して道具を選んでください。
前に書いたように、ペン入れの道具が水性ですと絵の具のような水性のものでは塗れません。
コピックはアルコールインクなので、水性ペンの上からでも塗ることができますが、油性ペンだとアルコールが油を溶かすので滲みます。
色鉛筆やパステルのような固形のものは、水性にも油性のものにも濡れるので便利です。
道具によっては、専門店にしか売ってなかったり、揃えると高額のものあります。
買い易さや予算も選ぶポイントになります。
◼️ 紙を選ぶ
道具を選んだら、今度は何に描くかを決めましょう。
紙にも色々なものがあります。
色紙(しきし)
画用紙
イラストボード
コピー用紙
色画用紙
など、好みにあわせて決めてください。
私がお客様に提供しているのは色紙です。
色紙にも、奉書紙と画仙紙の二種類があります。
同じ奉書紙でもメーカーによって描き味が全然違うので、まずは色々な紙を試し描きして決めることが必要です。
絵の具やコピックのような水分のある道具で塗る場合は、コピー用紙のような薄い紙だと表面が波うってしまうので、ある程度厚みのある紙がよいでしょう。
道具選びのコツ
道具はあくまでも自分にあったものを選ぶのが基本ですが、道具選びのコツを少しご紹介します。
私がなぜ練り消しをつかっているかというと、単純に消した後ゴミがでないということだけです。現場で似顔絵を描いた後、周りが消しゴムのカスだらけでは申し訳ないということだけですので、性能で選んでいるわけではありません。
ペン入れは1本のペンではなく、太さの違う3本のペンを使っています。輪郭などの外周は太字用、顔のパーツは細字用、その他背景などは中字用で描いています。そうすることで絵にメリハリがつき、クオリティが上がります。ペンを使い分けることだけでクオリティが上がるのですから、やらない手はないですよね。
コピックを揃えると、けっこう高額になります。単価が高めなうえ、絵の具のように色を混ぜて作ることができないので、必要な色数を揃えなくてはなりません。お得なセット売りもありますが、その中にいらない色が入っていてはもったいないので、必要な色をその都度買い足していくのがお勧めです。
色を塗る道具は一つだけと決めないで、違う道具とミックスして使うと面白い効果が生まれます。例えば絵の具で塗った後で色鉛筆で影を付けるとか、コピックで塗った後で頬っぺたをパステルでピンクに塗るとか。
道具が決まれば、今度は道具に慣れることが必要です。
上手に使いこなしてくださいね。
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