【ほんとにあった怖い話】居場所を伝えに来たリカちゃん人形
あれは7歳くらいの頃、引っ越しの際に人形達を段ボールに詰めて新しい家に運び込んだ。
しばらくは引っ越しの片付けをして荷解きをしたが大切にしていたはずの人形達が見つからない。おかしいな…必死で探したがなかなか見つからず諦めかけていた。
ある夜私は夢を見た。
いつも大切に遊んでいたリカちゃん人形達が女王様のような出で立ちで私の前に立ち、私を見下ろしていた。
私は赤絨毯に引きずり出され土下座していた。
リカちゃん人形達がこう言った。
「私達は一番奥の部屋、段ボール箱の一番下の青いみかん箱の中にいるから早く見つけ出せ。このことは誰にも言うな。言ったらただではすまないぞ。早く見つけ出せ。」
と激怒していた。
私は「ごめんなさい、ごめんなさい。」と土下座して謝って目が覚めた。
目が覚めたら布団の中で汗まみれになって土下座の体勢になっていた。
母が「うなされてたけど大丈夫?」と聞いてきたがリカちゃん人形達に誰にも言うなと脅されているため何も言えない。
翌日早速リカちゃん人形を探しに指示を受けた場所を探した。何度も探した場所だが見つからなかったはずの場所にその青いみかん箱はあった。
あんなに探したが見つからなかったのに今日はなぜかすぐに見つかった。
ゾッとしながら青いみかん箱を開けるとリカちゃん人形達が微笑んでいた。
私はそれから今までのように人形で遊べなくなった。また怒られそうな気がして。