【本当にあった怖い話】 山からついてくる悪霊
今から数年前、富士山に子供2人と登った時のこと。バスに乗り富士山の五合目まで行き、六合目の山小屋で一泊した。
次の日の早朝出発し山頂を目指した。
その日は快晴で無事山頂に着き、お鉢めぐりをして下山した。
しかし思いの外下山で時間をくってしまい、夜の帳が降りてきた。
駿河湾の美しい夜景、飛んでるムササビなど珍しいものが見られたがふと山頂の方を見ると人影が沢山いた。
しかしそれらは登山客ではなく生きてる人間の動きではなかった。
まずいと思い帰り道を急いだが途中5個あった全てのベッドライトが同時に消えた。電池はあるが雨が降り始め替える余裕はない。雨宿りできるポイントまで2時間以上ある。
途中血まみれの生首が娘の横に飛んできて
「転ぶよ~♪転ぶよ転ぶよ~転ぶよ♪」と笑いながらついてくる。
子供らに声かけしながらバッテリー残量が少ないスマホのライトで照らしながら急ぎ足で下山する。
その間も生首は歌いながらついてくるし、後ろから足音はしないが数人の気配がするが振り向けない。
やっと少し開けた大岩のある場所で一休みすると、生首は
「俺は山頂から数百メートル滑落してこの岩にぶつかって死んだんだ。」と言って消えた。
そこから真っ暗な樹林帯を下りやっと登山口まで着いた。
タクシーで下山し、麓の駐車場から車を走らせると人影が車の前に何回も飛び出してくる。そのたびにブレーキを踏むが誰もいない。
危ないのでサービスエリアに入り休憩しているとさっきの生首が
「これは死なないなクソっ」
と言ってまた消えた。
それからは何事もないが山での行動はもっと慎重にしようと心に誓った。