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結婚してみてわかったこと

結婚13年目の葉月です。
主人とは3年くらい付き合った後、私から提案して結婚しました。
私の両親は古い考えの人たちだったし、私自身も同棲して終わるのは嫌だと思っていました。

結婚してしばらくしたら結婚式を小さくでもいいから、しようと思っていました。そうしたら、すぐに妊娠して、流産しかけて、それどころではなく入院してしまいました。

結果、出産を機に双極性障害を発病し、主人にはいろんな意味で頼った人生になりました。子供ができにくいと言われていた私と結婚を決め、二人で生きていくつもりで、二人で稼いで、歳を重ねていくつもりでした。
出産後、閉鎖病棟に私が入院した3ヶ月、主人は毎日私に会いにきてくれました。会社には徹夜でもなんでもするから、ランチの2時間開けて欲しいと掛け合ってくれたそうです。しかも、実家に預けていた息子の面倒を見るために、私の実家に住んでもくれました。
感謝しかありません。

こんな病気になって、お荷物になった私に、前向きに治療しようと主人は持ちかけました。私だって前向きになりたいけど、前向きになれない病気なんだよと、喧嘩になりました。

今、思い返すと主人は落ち込んだ時に、慰めるんじゃなくて、解決方法を一緒に考える人です。甘えさせようとかしません。だから主人なりの誠実な対応だったと思います。

私が病気になったことによって、夜の子育ては主人の担当になりました。おむつもミルクも。土日は朝早くからベビーカーで散歩してました。起きられない私の代わりに。

主人は子供が生まれる前は、子供は可愛く思えないと言ってました。しかし、自分の息子が生まれて、子育てして、12歳になった今も子供に抱きついてます。

結婚して、よかったのか悪かったのか、その答えは死ぬ時までわかりません。ただ、私が言えるのは、家族になることはとても素敵で、努力も必要で、でも変え難い思い出が作れるチームになること。

結婚は墓場だと言いますが、私は病気のおかげで子育てを周りの人に助けてもらいながらできたので、結果、家族によかったと思います。劣等生の親だからこそ、人に頼って、感謝して。病気にならなかったら、主人には子育てさせず、ワンオペで近寄らせなかったかもしれません。気を遣って。
今は、主人と息子とワンチーム、まだまだ続く試合の途中です。

13年前、区役所に結婚届を出して、あるフレンチを予約していきました。家から徒歩20分くらいの。そこで食べた牛フィレが美味しくて、たまらなくて、「ああ、時よ止まってくれ」そう思った至福の時でした。そのお店に去年、息子を連れて食べにいきました。もしかしたら、10年越しの結婚式だったのかもしれません。3人で美味しいね、また来ようね、そう言って家路につきました。

全部が合う人なんていないのかもしれないけれど、私はこうやって今、過ごせることに感謝してます。結婚してなかったら、苦労もしなかったかもしれない。反対に結婚したからこそ手に入れたものも沢山あるかもしれない。その答えを探しにまだまだ私の人生の旅は続きます。

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