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今日から私が担当者
生きていると、気がついたら何かの担当者になっていることがある。
担当者ではなかった私と担当者になった私の境界線はいつもはっきりしている。
昨日までは何も知らなかった未知の事柄であっても、今日から私が担当者。
担当者への問い合わせが回ってくる。
いやいや、わたしの知識なんて質問してくださったあなたと同レベルですよ。
しかし、今や私が担当者。
そんなこと知りませんとは言えるはずもなく…。
その問い合わせに答えはあるのか、それすらわからない。
客観的に見ると、何もわかっていない人が、
これまた何もわかっていない人に回答をしているという滑稽な状況だ。
側から見れば愉快だが、当事者は必死である。
どこに回答の手がかりがあるかもわからぬまま手当たり次第探す。
いつか真の担当者になれる日まで、終わりの見えない調べ物は続く。