曲作りたいなぁと思っている人たちへ
曲作りたいなぁと思っている人たちへ
無料の音楽制作ソフトもあるのですぐに入手すべきです。今はボーカロイドもあるしこれも無料で出来るものもあります。使い方を覚えるのがそれぞれのツールで大変なのでそこがネックになりますが、現在はネット動画に使い方を紹介しているものがあるのでそれを参考にすれば良いと思う。
どんな曲を作って良いのか分からない
それは今まで自分が聴いてきた音楽で良いなぁと思うものを参考にすれば良いと思います。コードと呼ばれる音の流れの大まかなパターンというのは決まっているしロックのような曲は4個ずつ小節を作ってつなげるだけで簡単に出来るので難しくはありません。
音楽用語が分からない
そんなことは気にする必要はありません。それが重要だと言っている人は出来る人であって出来ない人が気にしても仕方が無い。先ほどの小節とかいうもの別に気にする必要はない。それがちゃんとできていなくて作った曲に違和感があるなら日本の童謡などを耳で聴いて手入力して数をこなせば分かってくる話です。
ジャンルに断る必要があるのか?
こだわる必要はありません。だいたい同じ曲調のモノばかり作っているとネタ切れになるし、引き出しが少ないと数曲作ってスランプになってしまってそれで疎遠になりかねない。なのでバラードからダンスポップ、ロック、ハードロックやヘビーメタルまで気分転換に違うジャンルの曲も含めて作ることをお勧めします。
上手く作れない場合どうすればいいのか?
それは先ほどちょっと書いた「引き出し」が少ないだけの話です。なのでいろいろな曲、クラッシックからジャズ、ブルースなど昔の音楽から現代の音楽まで幅広く聴いて引き出しを多く持つことが大事です。音楽はあるジャンルが突然出てきて存在を確立するものではなく、若い頃に訊いた音楽に触発されながら過去の音楽も聴き、自分が影響を受けた音楽の系譜をたどることを多くのアーティストは歩んできています。その深さを同じようにする必要はなく、そこそこ頭に入って鼻歌くらいになればOKです。それで引き出しは増えたことになります。引き出しはいろんなジャンルがあると頭の中で融合するので意外な効果を生むこともあるし、それを面白がって作ると良いものが出来たりする。何より楽しむことが重要だと思う。
偉大な巨匠もたどった道
例えばバロックの巨匠バッハもあの荘厳なパイプオルガンの音楽は実は師匠とも呼べるブクステフーデのモロ影響と言える音楽です。それを知らないとバッハって凄いなで終ってしまうところですが、バッハは自分の音楽が村や学校で理解されない、音楽性のレベルの低い人たちと一緒にやるのが嫌になり旅に出たところ、ある街でブクステフーデの音楽と出会う。彼も協会のオルガニストだったがその音楽に衝撃を受けたバッハはその音楽性を取り込んで有名な楽曲を次々生み出していく。そんなバッハも当時の教会音楽としては難解な旋律として捉えられたし、長い間、評価されることは無かったが、後にベートーベンなどに再評価されてから注目を浴びるようになった。
それを考えると今、巨匠と言われている人たちの顛末は元々は無名に近い状態からメジャーになっているものも多くある。バッハは元々が協会のオルガニストだったから演奏力も作曲力も凄い人だったがそんな人ですらこういう苦難の道を歩んでいるのだから一般の我々が恐れることなど何もない。
例えば現代音楽にしても60年代、70年代でいろいろなジャンルに分かれていったロックもそもそもはビートルズが起源だが、そのビートルズも当時はB級扱いだった黒人ポップスやブルースに影響を受け、あのサウンドを生み出した。そういった黒人音楽も元々はジャズや霊歌が起源で演奏者はクラッシックを少しかじったことのあるような人々が自然発生的に始めた音楽であったりする。楽器の扱い方を知らないと音も出せないこともあるのでそこはある程度演奏能力のある人が教えていったに違いない。
現代のブレークスルー
多くの人はそこまで意識していないが90年代にDTM、パソコンで音楽が作ることが出来るようになって一回目のブレークスルーが起きた。それが新世紀になってボーカロイドの登場でもう一つのブレークスルーが起きた。これで一般の人で楽器も出来ない、経験もない、楽譜も読めない人でも音楽が作れるようになった。このムーブメントは昔で言う、紙や文字の発明に匹敵するような衝撃で多くの人がその世界に飛び込んでいる。
今では老人までもがこれを使おうと努力しているようである。このDTMというPCで音楽を作るということがこれほど簡単に出来るようになり老人もチャレンジしていることを考えると音楽が作りたいと思っている人が手をこまねいているだけでいいはずはない。
どんなに稚拙でもどんなにつたなくてもまずその世界に飛び込むことが重要。そしていろいろな音楽を聴いて自分の作った音楽と比較して自分の足りないところを分析してどうすればいいのかを考える。その考えることが人間本来の生き方であると思う。元々人間は弱い。弱いところを頭を使って衣服や武器を作ってその弱さを補い、何度も氷河期という困難を乗り越えて命をつないできた。考えることは人間のすべきことだと思っている。だからとにかく飛び込んで何とかすることだと思う。それは音楽だけでなく他のことにも言えると思う。