夜明けのすべて
こんにちは♪
杏花です。
今日は本紹介です。
辛いとき、どんな風に声をかけられたら嬉しいですか?
「よくがんばってるね!偉いよ。」
「辛いね。大変だね。」
人によって励まし、同情、さまざまだと思います。
この話には、月経前症候群(PMS)の藤沢と、パニック障害を持つ山添の2人が出てきます。
藤沢は、PMSの影響でイライラしたくないのにしてしまう。
自分で、ダメだ、言っちゃダメだとわかっているのに、口は止まらない。
その度に落ち込みます。
パニック障害の山添は、電車に乗ることはおろか、外出すら躊躇ってしまいます。
そして、周りに自分がパニック障害であることを打ち明けられないでいました。
だから、ものすごく孤独を感じるのです。
話したい。そう思っても、相手がいないのだ。
これは生きづらさを抱える2人が支え合ってゆく物語です。
藤沢は、山添が楽しみを見つけられるように、
山添は、藤沢が落ち着いて過ごせるように。
干渉し合う関係ではなく、互いが互いを大切に思う、そんな関係です。
自分が落ち込んでた時にこんな声かけをしてくれたら嬉しいだろうなっていうのしかないんです。
やりたいことが全くなくなってしまう生活。生きている意味はまるでわからなくなり、1日が終わるたびにホッとする生活。
死のうとは思わないけど、先も見えず楽しみもない孤独な日々の中で生きることに意欲的にはならなかった。
生きがいを見つけるのは難しいけど、楽しみは簡単に作れる。
本文より。
共感の嵐です。
読み終わった後の幸福感は言葉に言い表せません。