ちょっと詰めましょうか
このまま尖った嫌悪を投げつけたら、数時間後の私の足にはガムでも張り付いてるんだろう。石鹸が手に染みて、米粒大の棘を抜く無の時間。そのまま放っておいたら明日には取れるのだろうけど、折れて残った棘がすくすく育ってウルヴァリンになったら嫌だから地道に抜く。抜いた棘一つ一つが胸を掠めて、新たな嫌悪が産声をあげる。
やすりで角を取れればいいのだろうけど、産まれて以来してこなかったから、磨いたとて角が残ってるし、なんだったら新しい角が出来ている。だからと言って持ち帰って、ねっとり付きまとわれ、瞼の裏にでもこびりついたら悲惨だ。
手持ちの道具で太刀打ちできず、たんすに詰め込んでたのが化学反応を起こし、未発見のガスに心が侵される。持ち合わせの薬では鎮火できないし、処方箋を貰いに行くのも恥ずかしい。
なんて幼い…
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