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産声
耳に音を詰め、歩く帰路。口が奏でる不協和音は生まれつき。音楽一家に育った私の唯一の反抗。
そんな中、noteを始めることにした。1年ほど前から読んではいた。いや、、書いてもいた、世に出ることの無い戯言をたくさん棄てた。潮風にちぎられた糸、心までをも巻き込んだ。
文字が暴れて、読めたものではなかった。乱雑なストレートのパンチを、受け止めるミットがなかった。
心の支えがなくなった昨年。
熱を感じていたところにあるのは、冷えきった枕。心を支えていたものが一夜にして崩れる。飄々と生きてきた人生。穴が空いたとはよく言うものだ。感じることすらできず、乾ききった目に薬を指す日々。1年、前を向くには十分すぎる時間。自然と空が目に入る。いまならジャブが打てる。
SNSは好きか嫌いかで言われると嫌いだ。マメじゃない。LINEは3桁の数字を刻む、ゴミ出しには2往復、サボテンすら枯れる。
ただ心のモヤを吐き出す場が欲しかった。
ただ消えていく記憶を記録したかった。
ただ拙い文を書き殴りたかった。
ただそれだけ。