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東京地下鉄(9023)IPO購入の戦略
10月23日に東京地下鉄(東京メトロ)が東証に上場することが決まりました。
東京に住む人に取っては馴染みのある銘柄になりますが、果たして儲かるのでしょうか。
IPOに乗っかるべきなのでしょうか。
以下、その点に関して書いていこうと思います。
IPOは買うべきだし、初値買いも妙味がある
時価総額が6400億円の上場となりかなり巨大になります。
売出の規模は半数の3200億円です。
30を超える証券会社が売出に参加することになります。
そもそも、このIPOは証券会社の上客でない限り多くはとれないでしょう。
なぜなら、大口の投資家は資産株として数億円の規模でほしいと考えているため、供給より需要の方が多くなると考えられるからです。
想定株価は1100円となっております。2024.3月期の想定PERは13.81倍となっています。
このPERは鉄道会社で横比較した際にはだいたい同じ感じです。
上場祝いとして上場後10%くらい上昇するイメージでしょう。
初値は5%から10%のイメージだと思います。
運よく1100円で200株取れたとして、2.2万円もうかるかんじです。
IPOが運よく当たったら購入するのが良いと思います。
初値買いはどうなのでしょうか。
結論、数千万円の資金があるなら一部を購入してもいいと思います。
特に10000株持っている場合の株主優待は結構いいです。
1万株もっていたら東京メトロの利用が全線タダになります。
月に1万円分くらいメトロを使う人であれば、年間12万円分、株価の約1%くらい配当とは別に還元がある感じです。
さらに配当性向は40%を目標にしています。
配当性向とは当期純利益から何%配当を出すのかという指標です。
2024.3月期の一株当たり純利益は79.63円で、配当性向は40.6%でしたので、実績ベースでは36.6円出す計算になります。
想定株価が1100円ですので、配当利回りは3.3%です。
仮に1100円で10000株取得できたと仮定すれば、年間36.3万円の配当を得ることができます。
さらにメトロを月1万円使う人であれば、12万円がプラスされますので、48.3万円(利回りに戻すと4.3%)の経済的メリットを得ることができます。
東京地下鉄株式購入の戦略
まずIPOは複数の証券会社に申し込んでおきましょう。
このような超ビッグなIPOが出るときに融通をしてもらえるように、常に対面の証券会社では数千万円の取引はしておいた方がいいと思います。
ネットだとどうしても融通はないですからね。
ネットは大手のIPOには申し込んでおきましょう。当たったらラッキーくらいの感覚です。
本気の勝負はセカンダリー買いです。特に最初の3日間が売買代金がえげつないことになるので勝負がたくさんできると思います。
軍資金は1500万円を用意して、最大10000株を目標に買いに行きます。割く作戦としては下がったらたくさん買いたいけれども、下がるかどうかわからないからとりあえず乗っかってみる精神です。
特に今回の東京地下鉄に関しては配当利回りが高く、資産株としての性質もあるので、数か月やられてしまったとしても傷が浅く、塩漬けの期間も短く済むでしょう。
私でしたら初値で1320円(2割高)の指値で5000株買ってみます。個人的には投資初心者でたまたまIPOが当たった人たちが数万円の利益で熱狂乱舞して売りに来ると考えており、そのカモたちの売りを買いに行くような感じです。
初値でそれより上に行ってしまったらとりあえず指値は外さないでおいて、下がってくるのを待ちます。
そこで買えたら、公開価格+10%のところで残りの買い指値をしておきます。
そもそも公開価格のバリュエーションがそこまで高い株ではないので、公開価格を下回る可能性は低いと思っています。
特に、万が一公募割れするような展開があったら、ハイエナのように10000株を初値で買いに行ってもいいと思ます。
総括
特に今回のIPOは初心者のカモたちが多く参加しますので、通常とは違ったような株価の動きをすることが想定されます。
彼らが売却してきたところを冷静に掬って中長期的な収益を目指すのが中上級者の戦い方だと思っています。