トイレ独占
休日。
家族は泊りがけで出かけた。
・・
計画実行。
今日はトイレに思う存分こもるぞ!
意気込みはんぱない、気合十分だ。
この日この時のために便所掃除を率先して請け負ってきた。
うれしくてたまらないぞ。
(トイレにこもることが??)
便座に満面の笑みを浮かべ向き合う。
そんな奴がいるかな?いないだろうな。
勝った・・・(?)
「今日明日お世話になります。」と一礼し、トイレのドアに鍵をかける。
スタート。
トイレにこもる(11時20分)。
便座に座り、ちょっと早いが昼食の蕎麦を食う。
(最初のイベント)
美味い。トイレに着座したまま食べる蕎麦は別格だなと感動。
俳句を考える。
”トイレでも・そばをたべるの(?)・あたりまえ(だ)”字余り。
1時間(12時30分)ほどで胃の中にうまーく蕎麦が収まったのを感じる。
3時間(14時30分)。
消化が始まったのを感じる。大腸のほうへ一通りくだったようだ。
6時間(17時30分)
昼食の残骸(原料:蕎麦)が私の下っ腹からものすごく出たがってるのを感じる。
腹部に感じるいい感じの圧。準備オーケーだ。
駄菓子を食べミネラルウォーターを飲みながら・・・
排便完了(17時45分)。
身軽になったところで食後の運動。
逆立ち。笑
狭くて無理に思えるだろうけども、狭い空間の壁を使い、トレイスペースで逆立ちをきめる。
写メ。
(19時)
空腹感に襲われ持ち込んだおにぎりをほおばる。
美味い。
ミネラルウォータもまだ余裕である。
完食。
(20時30分)
眠気・・・
きた。
本日のファイナルイベント。
トイレで寝る。
狭い空間のなかでいかに眠りをむさぼることができるか・・
睡魔のなか妙な喜びを感じた。
・・・
毛布を肩から被る。
就寝前の水分放出も忘れない。
夜がはじまった。
ここで(トイレ)。
翌朝
(3時25分)
トイレの朝は早い
トイレの窓をそっと開ける。
入り込んでくる朝の空気が清々しい。
トイレのなかにこもっているから尚更に。
そんな日常の何気ないことを再認識できることがトイレにこもる醍醐味のひとつなのかもしれない。思わず目元口元がゆるむ。
トイレから、 感じる朝つゆ、 はなにいいね
字余り…と呟き、目を閉じ一人頷く。
(9時)
チャイムが鳴る。
段取りは業者さんに伝えてある。
ドアが開けられる。
「いきますよ!」業者さんの声。
狂犬投入
…ドーベルマン
私の気配を感じとり、トイレに近づいてる。
獣のうなり声。
いいね。
思わず口からいいねが出た。
このところTwitterはやめてたけど。
…
少しだけトイレのドアを開けてみた。
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