ブラックボックス展に行ってみて
0。はじめに
金曜日にFacebook友人のフィードで初めて知って、ネットで話題になっていたので最終日に行ってみました。「行ってみた」の一言だと簡単ですが、3時間以上の行列に並びわずか5分ほどの体験にどれほどの価値があったのか。仕組み自体はシンプルなのですが、人間観察としては色々な気づきがあったと感じています。
1。とにかく並ぶ。待つ
退院明けで胃腸が不安定な状態で、3時間ほど待つのが耐えられるのか。しかも、態度が悪いと黒人のお兄さんに強制退出されられるとツイートされてたので、待ち時間に耐えられるかが一番の心配事でした。実際に、僕の前に並んでいた3人組の大学生がいたましたが、おしゃべりしてたら黒人のお兄さんが通った時に見つかって、早々に弾かれていました。
https://twitter.com/Hitoyo_Nakano/status/875982747197624320
2。入場の審判
入場の際にも、バウンサーによる「鑑賞者の選択」と称する行為で、何時間並んだとしても、どれだけ遠方から来たとしても入場拒否されるそうで、これが一番ヒヤヒヤしました。twitterで「黒い服の人でないと入れない」というツイートされてましたが、最終日は「黒い服の人」も、こんな感じで一瞬で拒否されるんで、「3時間並んで入場拒否されたら悲惨やなぁ」としか思いませんでした。行列大嫌いな僕がトイレも我慢してるんだし。
https://twitter.com/Hitoyo_Nakano/status/875993063063146496
3。中に入って
入口の前で僕の前の人で区切られ、次のタームの先頭になりました。出てくる人の様子を見ていると、ほとんどの人が憔悴している表情でした。次のターンに来ると「運良く?」入れてもらえました。待っている間に可愛いなと思ってた3つ後ろの女の子は入ってませんでした(残念)入った後は「開催中は一切の内容をソーシャルメディアへの投稿禁止(ただし絶賛か酷評の感想のみ可」という誓約書を書かされ、中では私語禁止であることが伝えられます。
4。感想
実際の体験としては、最初は暗闇の中で壁伝いに恐る恐る足を進めてきましたが(サバイバルでは暗闇では壁伝いに歩くのが鉄則らしいので)、目の前に壁にぶつかりさらに壁伝いに進むと、向かいから人が。「運営側の人か?」と思ったら、相手も同じ様に驚き、さらにその後ろにも人がいたので、そこで仕組みが分かりました。僕は左利きだから壁を左に歩いてきたのですが、多くの人は右利きで右周りに歩くわけです。ここでネタばらしすると、何もない真っ暗闇の四角い部屋を歩かせる。これがこの企画の全てです。「ノンダイアログ・イン・ザ・ダーク」です。途中で出る人もいて、そこで光が入って全容を理解したので、仕組みが分かってからは、腕を竦めて「どうやって人の気配を察してぶつからない様にしようか」っていう遊びをしていました。天井に仕掛けないかとか探ったりも。中には痴漢行為をした人もいた様で、ネガティブな印象を持たれた方もいたようです。僕は暗闇の中で知らない人に触りたくないですよ(苦笑)嫌がらせなのか、壁をドンドン叩いたり、わざと足跡を立てて歩く人もいました。所在が分かるのでサバイバルでは真っ先に狙われますけどね。
5。最後に
似たような企画は他にもあるし、もっと怖いセガのアトラクション「マーダーロッジ」を何度も経験してるし、企画の新鮮味は正直ありませんでした。障害物置いてくれたり、視覚以外の刺激的な演出が欲しかったです。入場する前の部分で、半分以上の人が入場拒否されてたことや、箝口令が敷かれていたことで、ネットでの噂に振り回されることなど企画の演出では勉強になることはありました。人間観察観点では面白く、中の行動データを見たいなと感じました(赤外線カメラが仕込まれていたみたいです)「中で騒いだり迷惑行為をしそうじゃないか?カップルやグループで来ていないか?」が入場の基準だったと推測します。開催途中から「ネクストレベル」になって入場料1,000円取るようになったそうですが、じゃあ、それまでのレベルは何やったんだ(笑)僕が出た時に、ラテン系の外人とバウンサーの黒人が揉めてました
https://twitter.com/Hitoyo_Nakano/status/876034852046241794
6。おまけ
待っている途中で、偶然、DMM亀山会長、芸能事務所グレープカンパニーの中村社長と遭遇したことに驚き。特に明るい時間に亀山会長とお会いしたのは初めて(笑)そして、最後までトイレが持ってよかった。