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編み散らして、修行して、一年。

 人生における第○次編み物ブーム(ブームが何度も来たので覚えてない)、現在継続として、最長です。11月9日でまる一年がたちました。正確に言うと、4月に入ったころから4か月半パタリと飽きて、8月後半に再度編み始めて今日に至ります。あの4か月半は何だったんだ。

 成果物は、くつ下が数足……いい毛糸がもったいなくて最初の一足を記念に取っておかず、解いて編み直したりしていて、正確に何足か覚えていないのですが、まあ、数足。直径20数cmのテーブルマットが約2枚。片っ方は色が気に入らなくて、縁飾りがまだない。何色にしたらかわいくなるんや、あれは。
 そしていまメインで編んでいるひざ掛け。それっぽっちです。

 自在にできるようになったことはあまりなくて、いまでもテキストやYouTubeを見ながら、その中でオリジナリティをどうやって出したものか、と考える段にいるのですが、オリジナリティって。難しいね!アラン編みとかできるようになったら、くつ下に取り入れたいと思っているのですが……アラン編みの本も買ったのですが……。
 なんせ、一足編むのにブラック企業もはだしで逃げ出すような製作日数です、いや、合間に普通の生活をしながらですが。なんにせよお仕事をしている方ほど集中して編むこともせず、再放送の朝ドラの録画、しかもDVD持ってる、とか見ながらですが。DVD持っててもディスクを出してセットして話数を選んで見るのが面倒っていうものぐさぶりです。
 だいたい、生来のものぐさ飽き性で、続いているのが奇跡な編み物と、書くのが好き、得意ではない、ただ、波はあれどちょっと好き、読むのも好き、波はあれど、これはたぶん、一生好き。そんなもんです、たいしたもの、ろくなものではありません。

 編み物の話に戻って。それでも、一番好きなのは友人たちとオンラインでおしゃべりしながら一緒に編むこと。これは、すごくたのしい。大好きな時間の過ごし方です。もっとやりたいから、もっともっとお誘いします!!

 いまは、生まれて初めて大物に手を出しています。幅約100cm×長さ未定、少なくとも100cm以上の、アフガン編みモチーフを、アフガン編み用の針ではなく、普通のかぎ針で小さく作って、1段、2段と編みつなげていくひざ掛け。もちろんYouTube先生の仰せのままに……これがまた、楽しい。だんだんね、重くなっていくんですよ、編み続けていると。くつ下や、小さなマットにはない重み!かわいい!重みがいとおしい!いや、猫かよ!
 毛糸選びにもドキドキしました。YouTube先生のサムネの完成品に一目ぼれしたはいいものの、去年の動画だったために同じ色の毛糸が売り切れ再販未定となっていて、同じシリーズの毛糸で、ユザワヤでひとめぼれした色をチョイス。そして差し色にこれまた一目見てこれだ!と思ったものの、買ってみたら上記と糸の太さがずいぶん違い、これはもうソックヤーンと言ってもいいのではというレベル……な、糸。
 色合わせは思ったより無難にまとまってくれているのですが、それはそれでつまんない。誰もがアッと驚くような、意外でかわいい色の組み合わせを求めていたのに……無難。いいけど、編むの楽しいし。自分なりにコツや構造もつかめてきたし。

 そう、最初は何がどうしてこうなるのかしら、というのすら理解することを放棄して、まあ、編めるからいっか……?と思いながら、編んでいました。今でもちょっとわからないところある、特に棒針。なんで2本の棒だけで毛糸をひっかけて、あちらの穴を通し、こちらの穴を通していったら、編地ができるのかしら?

 すごくいいかげんなものですが、まあ……こんなものです、わたしの1年間。次の1年では、ひざ掛けを完成させて、アラン模様編みに挑戦したいな。うずうず。

 ところで、去年編み物始めた!って報告したら、学生時代の気の置けない友人たちが、あれとこれ編んで!って遠慮なく(爆笑するところ)言ってきたのですが、あなたたち、素人の編み手にそんなこと言って、ろくでもないもの出来上がっても知りませんよ……怖いよ……編み賃はいらない、毛糸(まだ買いに行ってない)のお代も半額ぐらいサービスしとく……ほんと、無理だから。恐ろしい子ぉらぁやわ、ほんまに。

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安野ニツカ
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