隣の家族は青く見えるを観た。

噂に聞いていたドラマを朝から一挙見した。想像を遥かに超えてよかった。とても勉強された上で制作したんだろうなと思った。言葉の一つ一つが上っ面でなく、リアルに不妊治療を行なっていた夫婦のリサーチをよくよくされているなと感じた。

ふとした時に傷付いたり、我慢したり、強がったり、無理したりしてきたんだけど、そんな自分の顔は当然見たことがないわけで、それを可愛い顔の深キョンが演じてくれるものだから、感情移入しますよね、それは。

自分ばっかりと、悲劇のヒロインになりがちな不妊治療だけど、こうやって俯瞰してみると、旦那さんも家族も職場の人も、みんながそれなりに気を使ったり考えたりした上で接したり関わったりしてたんだよなと言うことを改めて認識させられた。まあ、どう考えても肉体的にも精神的にも本人がダントツキツい事には変わりはないんだけど。

不妊治療に関わる人には是非観てもらいたいと太鼓判を押したいところなんだけど、これ、関係ない人が見ても絶対面白くないというか理解できないだろうし、絶賛不妊治療真っ只中の人も、自分のいるフェーズによって価値観も思いも余裕も違うだろうし、不妊治療を終えて、子供を持つことを諦めた人が見ても思い出すだけだろうし、実際私のような不妊治療もほぼ終盤で、若干ゆとりの出てきた人が、振り返りや、うんうん、わかる、わかるよぉと余裕を持って観る以外、ベストな視聴者が思い付かない。

不妊治療の正しい知識を効果的に広く知ってもらう難しさよ。