蜂乃屋凪さんへ。(18TRIPへの感謝とともに)
※18TRIPメインストーリーSeason1、Chapter4(夜班)のシナリオ核心のネタバレを含みます。
自分から手紙を書き始めておいてなんなんですが、少し何を書けばいいか迷っています。
だから、いちばん伝えたいことを最初に書いておこうと思います。
あのね、ひとりでいることが、「不幸」じゃないんだって、気づいてくれてありがとう。凪さんの気づきが、わたしの心に灯りをともしてくれました。
わたしは、気持ちや考えを言葉で表現するのが上手ではなくて、伝えたいことは、たいてい伝わらないまま、終わってしまいます。
わたしのことを、誰にもわかってもらえないから、わたしは誰とも違って、心を通わせることはできなくて、孤独で、さみしくて、『幸せ』にはなれないんだと思っていました。
だけど、そうじゃないんだよって、凪さんを通して、知ることができました。
凪さんも、大多数のひとの『幸せ』が自分のものにならないことをわかっていて、最初はそれを諦めていました。
でもHAMA16区区長として活動するうちに、仲間ができて、有り余る幸福を自分の代わりに受け取ってくれる人も、そばにいてくれるようになりました。
そこから、がむしゃらに『幸せ』を追いかけてみる、「ハピ活」もするようになります。
凪さんはそんなふうに過ごす日々が幸せで、楽しいものだと感じていました。しかし、相手と深く関わることでいろんなトラブルも起きて、それらが身に余るものだったと考え、一度、ひとりになることを決めます。
凪さんがふらわあランドリーの店長でいたのは、4歳のとき、母親にコインランドリーに置いていかれてから、迎えにくるのをずっと待っていたからでした。
今までは『幸せ』を諦めて、なんでもやってみることもなかった凪さんが、HAMAツアーズに入ってからは、いろんなことをやってみるようになります。
ひとり旅に出る前に、凪さんがやってみたこと、それは「自分の母親の行方」を占ってもらうことでした。
その結果、自分の母親が、もうこの世には存在しないことを知ります。
そして、「占い」は、仲間である双子にとって扱いが難しいものだったので、そのひとりと喧嘩になってしまいました。
『まっててね』という言葉と、四つ葉のクローバー。それらをくれたひとは、もういないと知ってしまいました。
そして、自分が知りたかったのはその人の居場所ではなく、「愛されていたかどうか」だったと気がつきます。
そして、ひとりになると決めた凪さんに、溢れたぶんの幸せを花に変換したものを、受け取ってくれる相手だったひとが、言葉をくれます。
そして凪さんは、一度仲間と一緒に行った場所へ、今度はひとりで向かいました。
みんなと訪れた、遠くにある無数の幸せを見下ろす場所に、今度はひとりで訪れます。
旅の間、何度か記録のため写真を撮ろうとする凪さんですが、そのたびにスマホの充電が切れていることを思い出し、写真を撮ることは叶いませんでした。
しかし、報告用のカセットテープを見つけ、記録だけはしたいと、声を吹き込みます。
そして、展望台で、孤独を感じているとき。
きれいな朝日が、空を染めます。
『幸せ』の灯りは遠くて、凪さんは暗い夜の中独りぼっちで。だけど、それでも朝は来て、ごはんが美味しくて、いいこともあったりして。
凪さんは自分が「しあわせもの」だと気がつきました。
HAMAハウスに戻ってきた凪さんに、仲間がそれぞれの気持ちを込めた、ブーケを贈ってくれました。
最後に、凪さんは、自分を送り出してくれた人から、四つ葉のクローバーを受け取ります。
そして、ずっと知りたかったことの答えにも、辿り着くことができました。
HAMAツアーズに戻った凪さんは、それからもいろいろあったけど、仕事であるおもてなしツアーを成功させます。
エンディングはこんな曲。
独りぼっちはさみしいけど、それでもしあわせなんだと気づいた凪さん。そんな凪さんに、これからも、たくさんの“しあわせ”がありますように。
2024 06 25