泣きたくない
私は「Don't Wanna Cry」が好きだ。
2017年5月22日発売
SEVENTEEN4thミニアルバム「A/1」のタイトル曲でこの世に生み落とされた
「울고 싶지 않아」(ウルゴシプチアナ) 「Don't Wanna Cry」
「Mnetアジアミュージックウォーズ ベストパフォーマンス賞男性グループ部門」での受賞歴もある偉大なる曲です。
今回はそんな「울고 싶지 않아」の素敵さについてひたすらに書いていきます。
纏まりはZERO。
宜しければお時間下さいませ。
また、MV考察などではございません。
主に歌詞やパフォーマンスについてです。
ご了承ください。
タイトル
「울고싶지 않아」(ウルゴシプチアナ)
「泣きたくない」
タイトルの意味から堪らないです。
13人の20代の男たちが「泣きたくない」だと?
何事だ。
どうしたの?何がそんなに泣きたくないの?
まず始めに曲を聴かなければパフォーマンスをみなければ始まりません。
今回の主役「울고 싶지 않아」をご覧頂きたく思います。
韓国語の歌詞、分からないのに涙が…
とっても胸を揺すぶられませんか?
私は揺すぶられました。ぐわんぐわんワッサワッサですよ。
衣装が泣きたくない
何色がお好みですか?(ここではすべて紹介できませんが...)
私はオールホワイト!と言い切りたいのですが、水色が入ってるものも、青基調のものも赤も、光沢のあるベージュも深い緑の衣装も
はたまた白シャツで踊るのも、私服っぽい感じで踊るのも違った雰囲気で良いですよね。
この衣装、袖のひらひらに注目しがちですが背中や腕、肩が開いてるお方が何人かいらっしゃいます。
そこにぬけ感持ってくる!?!???
驚きが隠せません。背中を向けて踊る振付のこともバッチリ考えられていて、心底凄いなぁと思います。
抜かりがないですSEVENTEEN
とはいえ袖のヒラヒラが素敵すぎる。
振付が映えて映えて仕方がありません。
衣装の重要さを感じます。
13人の袖まで揃って躍ってるんです。
絶対神経通ってる。圧巻です。
13人少しずつテイストが違ってシミラールックっていうんですかね?
襟とか素材とかそれぞれに合わせて作られていて皆さんお似合いです。
メロディーが「泣きたくない」
この曲、なんといってもイントロが秀逸。
サラッとしていながらも軽やかで弾んでいる音、染み渡ってくる少し反響のある音たち。
一気に世界観に引き込まれます。
ここで13人が散らばってるんです。
ゆっくり歩き出して、もう振付とは信じがたいほどに13人それぞれ何かを想い、
どこか見えない何かを見つめてるんですよ。
この時、ホシが後ろ向きなんです。だからなんだって話なんですが、
既に名曲です。
出だしのウォヌとミンギュの「울고 싶지 않아」
なんとなく、まだそんなに泣きたくない感じがするんですよね。
「まだ耐えれます。僕たち。」みたいな
Aメロへと続くのですが、囁いて歌うんです。
歌詞が「泣きたくない」
バーノンの囁きAメロ
사랑해서, 사랑한다는 말이
愛してるからこそ、愛してるって言葉じゃ
부족해서, 그 어떤 말을 꺼내봐도
足りなくて、どんな言葉を選び出しても
辛い。出だしから辛いよバーノン。
ホシが何やら言っているじゃありませんか。それもちょっと力強いんです。
너 하나만 아끼던 날 두고서 어디 간 거니
君ひとりに愛を注いでいた僕を置いてどこへ行ったの?
내가 싫어 어어 져서 멀리 간 거니
僕のことが嫌いになったから離れていったの?
このお顔でそんなことを...キレキレのダンスとのギャップがたまりません。
そして次のウジパート
장난치지 마, 거기 있는 거 알아
ふざけるなよ、そこにいるのはわかってるんだ
나타날 거 같아, 마냥 기다리다
ひょこっと現れる気がして、ひたすら待ち続ける
ここのウジがひとりになる構図で、力強くなめらかに踊る姿がなんとも惹きつけられます。
一つ前のホシのパートで弱さが見えて、
ウジの世界一優しい「ふざけるなよ」
なんでしょう?あの高音なんだけど少しハスキーな声。
はぁ素敵
出だしのウォヌとミンギュは絶対強がってた。悲しさがAメロで溢れ出してます。
そしてサビ前のドギョム
널 찾아가야 돼 찾아가야 돼
君を探しに行かなくちゃ
지금 울면 못 볼지 모르니까
今泣いたらもう会えなくなってしまうかもしれないから
絶対に探しに来てくれる。
ドギョムの声ってズドンって胸打たれます。
「君を探しにいなくちゃ!」っていいながらもう既に走り出している感じがします。
でも彼の2行目歌い終わった後に声にならない声出すんですよ。
「すぅ」って息なんですけどね、それがなんというかまぁ
「泣きたくない」
って感じなんですよ。
この「すぅ」が堪らなく好きです。そして表情が良い。
力強く探しに来てくれてる彼ですが、
探しても探しても見つからない道の途中で
今まで自分の辛さに気づかないようにしてきてたのに「僕は辛いよ、君がいなくて」と認める。
そんなニュアンスがこのドギョムの「すぅ」から伝わってくるようで…
涙が溢れようとするんですよ。「泣くしかないよ」って強がりは辞める。
そして曲がドギョムの息とシンクロして小さくなり、迎えるサビ。
サビがメロディアスで音が力強くてリズミカル。
「泣きたくない」感がすごい。
悲しみ100%なメロディーじゃない、弾みもあるその感じが尚更グッときます。
「泣くなんて弱い僕じゃダメだ。」って
メロディーと振付が私にはもうそうにしか伝わってきません。
そしてサビで必ずといってカメラに抜かれるジュンが偉大です。
すごい好きなんです。ここのジュンの表情。綺麗。本当に涙が見えます。
ダンスが泣きたくない
サビの振付、すごい脳裏に焼きつきませんか?
一度見たら忘れないほどのキャッチーさ。
歌い出し前、目を隠す姿が
泣きたくない
そのものです。
ここのサビの静と動の緩急が凄すぎます。13人がピッタリ揃ってこそのこの振付。
その残像までもが「泣きたくない」
気持ちの強さがとっても伝わります。
そしてディノの涙を拭う仕草が可愛いすぎる。
可愛い。ほっこりする。
ここのディノの涙を拭う振付の後ろで12人は何か捧げてるように動いてて、またそれが美しい。
自分の中にあるものを捧げてる感じで、シルエットが美しいです。
サビだけじゃなく、SEVENTEENのピッタリ揃う美しさが引き立ってるのは
1番始めバーノンのパートの体を揺らす振付もそうで。
指先、手首、首の角度が揃うとこんなに美しいんだ、感動するんだ、と。
2番始めのエスクプスが行く道とジョンハンのいく道が出逢い、ジョンハンがエスクプスの肩に手を置く振付。
はたしてこれは振付なのか、ジョンハンの独断なのか、私は存じないのですが間違いなく金メダル。
낯설지 않은 길, 이 길이 낯설다
見慣れた道、その道が普段と違って見える
아는 길 맞는지 내게 또 묻지요
この道で合ってるのか、また尋ねる
このエスクプスに対してジョンハンが慰めているかのようにも見えてきます。
ここの肩に掛けたままの手、残る腕。素敵すぎる。溜息です。
そしてエスクプス率いる7人とジョンハン率いる6人が交差して変わるフォーメーション。
このようなことが可能なんですね。
ここ、上からの絵面も一体感が好きなんですが、よりでの絵面もまた良い。
彼らの目指す道の先に自分がいるような感覚になれます。
(そんなこと絶対にないのはわかっていますが、擬似体験に感謝が止まりません。)
そしてその時のジョンハンパートがここ。
혹시나 그 사람 날 찾고 있지 않을까
もしかしたら、その人は僕を探しているんじゃないか
나는 지금 널 찾고 있어요
僕は今、君を探しています
ジョンハンの声で聞くと儚さが圧倒的です。
「その人」が探してくれている望みはない、だけど「僕は今、君を探しています」
この声の届いてなさがジョンハンが歌うことで感じられる気がしております。
歌いながら一歩ずつ進む足ですが、身体が後ろに戻るんです。
それが「君は探してないんだろうな」と言っているようで…
弱さを見せられると女は弱いぞ(私は弱いぞ)
そのあと1番でのウジの「ふざけんなよ」のパートをジョシュアが歌うのも良いですよね。
優しい、湯豆腐みたい。(褒めてます)
眉間に皺寄せて歌ってるジョシュアに、男を感じます。
ここの何かに阻まれてるような振付。
私は勝手に自分との葛藤に阻まれているのかなと思っております。
「泣きたい」「泣きたくない」
「君のもとに行きたい」「嫌われそうで怖くて行けない」そんな感じ。
そしてスングァンが1番のドギョムと対のパートを歌うんですが、全く違って聞こえるんです。
ドギョムはなんとか涙を堪えてるんですけど
スングァンはもう泣いてる。(泣いてません)
泣き叫ぶというニュアンスに近い感じがします。
2番サビの振付が結構激しいんですよね。立ち上がって踊る振付。
反対に1番では膝をついていました。下に意識が持っていかれる感じ。
2番で立ち上がりダイナミックに踊る姿からは「泣いてばかりじゃいけない」そんなニュアンスが伝わります。
続くディエイトの足捌きが綺麗すぎる。
どこで止めても美しい。
そのまま石像にでもしてくれ。
ハチ公に変わる待ち合わせ場所になるのでは?
この後のサビ、みんなが腰を落として上がってくる振付で
ジョンハンが手を頭にそわせてるんです。
눈물은 많지만
泣き虫な僕だけど
←(左奥)
男の人の仕草がこんなに綺麗とは…
そしてこの仕草に泣きたくなさが出ていて、胸が苦しくなります。
同じタイミングでディノは手を首にそわせてます。
こちらも良い。
いつのまにか1番で可愛いかったディノが男の人になってることに気づきました。
そして心の声聞こえちゃってるよパート
ウォヌとミンギュの掛け合いとっても素敵です。
パートとと言うかもはや台詞。
난 괜찮아 (안 괜찮아)
僕は平気だよ(平気なんかじゃない)
ウォヌの感情が溢れる歌い方が男らしくて大吉。
ウォヌが歌うことでサビのジュンやホシの柔らかい声とのギャップが生まれ、深みのある声質がここにきて効いてます。
너 보고 싶지 않아 (너무 보고 싶어)
会いたくない(会いたくてたまらない)
ウォヌの「平気だよ」「会いたくない」と強がる姿に泣きたくなって
ミンギュの「平気なんかじゃない」「会いたくてたまらない」と本当の気持ちを見せる姿に抱きしめたくなります。
サビのところでも触れたんですが、
この曲全体を通して上下を意識させる振付が特徴的に感じます。
まさに「下」を意識させる、膝をついてのジョンハンセンターのパート
생각처럼 맘이 말이 듣지 않으니까
心がどうにも言うことを聞いてくれないから
ジョンハンの表現力に圧巻です。
彼がセンターで膝から崩れ落ちるここ
絶対に泣いている
高めの囁くような歌声もぴったりです。
돌아와 돌아와 돌아와
戻ってきて 戻ってきて 戻ってきて
スングァンの叫び。
こんな真っ直ぐな言葉を使うなんて...
ズルすぎるよスングァン。
절반이 없는데 어떻게 하나로 살아
片割れがいないままどうやって一人で生きてけって言うのさ
ウォヌが歌うと怒ってるテイストが入って聞こえます。声の太さでしょうかね?
ただ弱音を言うんじゃない。
この曲にウォヌの歌声があることで「弱いだけの僕」じゃなくなる。
歌ってることはこんなに辛い想いなのに…
不思議です。
そして静まった瞬間のスングァンとドギョムの高音「울고 싶지 않아」
見上げる13人。舞う紙吹雪。
皆さま壁紙にしてください、と言わんばかりの構図。
13人の首回りの美しさが目立つ振付パートが多く満足してます。
そしてやはりディノが可愛い。
ホシとスングァンの「울고 싶지 않아」の直後の振付が凄すぎる。
この曲も終わろうとしてこんなに踊るんだ…
泣き崩れてる感が凄くないですか?
と思ったら脚に手をそわせているじゃありませんか。
そして力強く立ち上がる。
ここでジョンハンに寄ってくれるカメラさんに心から感謝申し上げたいです。
男らしい背中に少し振り向いた時の前髪がかかった眼差し。
あの躍動感が良いです。
何かしらにノミネートされろ。
金賞受賞おめでとうございます。
우리 다시 볼 때
僕たちがまた出会った時は
울고 싶지 않아
泣きたくないよ
最後の最後で先に進む「僕」
涙があふれるほどに「君」しか愛していなかった「僕」が自分の弱さを認めて、抱きしめて前を向こうと思えた。
13人が歌い出しより確実に強く男らしく見えます。
終
これって映画でしたっけ?
長編映画レポしてますか?私?という気持ちです。
はぁSEVENTEENっていいな。
「울고 싶지 않아」オーケストラVerもございます。
ジュンのピアノにホシのソロパフォーマンスに圧巻です。見るしかありません。
纏まらないまとめ
SEVENTEENの曲はどれもストーリー性がとても強いですが、
中でも「울고 싶지 않아」は歌詞が分からなくても曲を聴きパフォーマンスを見れば感情移入してしまうほど。
歌詞を見ると尚更。
まさにひとつの物語といえます。
素敵な曲をパフォーマンスをありがとう。
3分27秒間ずっと泣きたくない
またSEVENTEENの初MV1億回再生された曲でもあります。
歴史に残る名曲になるだろうと私は確信しております。
独りよがりになってしまいましたが
「良い曲だな」「SEVENTEENってすごいんだな」
そう思ってもらえたなら幸いです。
拝読頂きましてありがとうございました。
nie
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