キックボードのシェアリングサービス「LUUP」利用方法
最近、街中のいたる所で電動の小型の乗り物を見かける機会が増えましたね。
その中でも、特に良く見かけるな〜と、感じるのは電動キックボードです。
「気持ち良さそうだな、体感スピードはどれ位なんだろう!」
「買うのは敷居が高いけど、ちょっと乗ってみたいな」
と思った事があるのは私だけではないはず。
そんな電動キックボードのシェアリングサービスが一部エリアではあるものの、4月23日からアプリでの利用と、テストサービスが開始されているのをご存じだろうか?
提供している企業の名前は「Luup」
提供エリアは渋谷周辺の限定された場所に限りますが、アプリの設定も数分で完了するので、すぐにでも乗れちゃいます。
今まで原動機付自転車の位置付けだった電動キックボードは、今回から試験的ではありますが、小型特殊自動車という扱いに変更になりました。運転免許証は携帯必須です。
(ヘルメットの着用は、今のところ任意ですので無くても乗ることが出来ます。)
すぐに乗れるとは言っても
「車道走っても大丈夫なの?」
「スピードはどれくらい出せるんだろう」
「アプリの使いやすさは?」
「幾らくらいかかるの?」
といったようなさまざまな疑問や不安点があると思います。
そのような、不安要素を、実際に利用してみた私が、解説していきますので、十分に理解した上で、ぜひご自身で体験してみてはいかがでしょうか。
1.アプリの設定方法から実際のキックボードを動かす手順~終了までの流れを解説(andriodアプリ)
アプリの設定
1.まずはアプリをダウンロードして起動します。
2.アプリの指示に従って読み進めていきましょう、スキップしても問題ありません。
3.スマホの携帯番号を入力し、SMS認証を行います。
4.続いてアカウントのメールアドレスなど、個人情報の入力を行います。
注意 生年月日を入力するヵ所で、目的の年月日を指定するのに、自分の生まれた年までひたすら、くり替えしスクロールしてやっと登録出来たという不満の声がありましたが、西暦部分をタップしましょう。すると、簡単に年を選べる仕様になっていますので、つまづかないようご注意ください。
5.運転免許証の表面を撮影し、アップロードをおこないます。
クレジットカード情報入力。
10問程度の走行運転確認テストをおこない満点を取るまで繰り返し実施。
アプリの設定はこれで終了です、早ければ3~4分で終わります。慣れしてない方でも簡単に設定できると思います。
実際にマップで提供エリアまで行き、走行~終了までのステップ
1.アプリ上のマップを参考に実際に乗り始める。スタート地点を決めます。
この時に注意していただきたいのが、キックボードを探しているのに、ミニサイクルしかない場所(ポート)だったり、キックボードの機体はあったけど、充電が無い!なんて事があるので、実際にスタート地点に向かう前にアプリ上で確認してから向かいましょう。
実際私が最初行った場所にはミニサイクルしかなく、次に向かった先のキックボードはバッテリー切れで乗れませんでした。
赤いアイコンがキックボードがあるポートで、緑のアイコンがミニサイクルしかないポートです。
以下のように設置されていました。
2台のうち1台がバッテリー切れでした。(´;ω;`)
2.実際に乗り始める前に各種機体の構造をチェック!
①左ハンドルの下部にはウィンカーが設置されており、操作性をチェックしておきましょう。
②続いてミラーの位置調整、実際に乗っている状態だと視線は高い位置にあるので、降りている状態で調整しても後方が確認できないので注意が必要ですね。
私が実際乗ってみて、後方確認は、首を振って目視で確認していました。ミラーは補助的に使うといいかもしれません。
③ハンドルの中央部にある画面はスピードメーターです。時速15キロで速度制限がかかるので、基本フルアクセルで走行していました。
④右ハンドルの位置(ミラーの下)にアクセルレバーがあります。レバーを下に押し込むと機体は進みます。
3.いよいよロックを解除して走行スタート!!
アプリのマップ画面の下にあるロック解除をタップし、乗りたい機体のQRコードを読み込みます。これでロックが解除されます。
サイドスタンドを払って、いざ走行!
と、ここで私が最初ちょっと戸惑ったのが、少し初速を付けてあげないと自動で動き出さない事、おそらく誤って止まった状態からレバーを押してしまい発進して、ケガをしてしまう事を予防する為の仕様だと思いますが、慣れるまで、コツがいりました。(運動神経が悪いだけかも・・・。)
実際走行してみての感想は後述したいと思います。
15分程度走行し、ゴールに設定したポート辺りまでたどり着くと、新たな問題が・・・。
「ゴールに設定したポートの場所が分からない!」
アプリのマップ上にあるゴールの旗の周りをうろうろ・・・2~3週してしまいました。
結果、建物に囲まれた奥まった場所に目的のポートがあった為見つけられずにいました。
4.ゴール地点に到着してから終了するまで
終了エリアに無事到着し、緑のテープで囲まれたエリアに機体を設置します。その後ちゃんとエリア内に入っているか確認し、機体ごと写真を撮ります。そしてそのままその写真をアップロードして終了です。
写真のアップロードは写真を撮ったあとにチェックマークが出るのでそれをタップするだけでアップロードできます。撮り直しも可能です。
2.道路交通上の走行ルールと実際に走行してみての感想
実際に乗り始める前に、今回政府が事業者4社に対し出した特例の走行ルールを、良く理解した上で利用した方がいいと思います。
特に、2段階右折は禁止であることや、自転車通行帯の走行、歩道通行禁止、Luup側で走行禁止区域にしている道路があるなど、曖昧な認識になりがちなルールをしっかりと理解した上での利用をおススメします。
危険だと感じた場合は降りて押して安全な所まで移動してからの利用をLuup側も推奨しているようです。
自分で良かれと思って理解していたルールが実が違っていたといった事が無いように、利用者にもしっかりと走行ルールを認識して、利用したいですね。
実際公道を走ってみての個人的感想はというと
「自動でスイスイ行ける感じが気持ちがいい!」
物珍しさからか、「めちゃくちゃ視線を感じる(笑)」
といった一面と、速度に慣れてくると15キロという速度制限に「ちょっと物足りない、逆に危ないかも・・・」と感じる部分もありました。
速度上限に関しては、安全面でのバランス調整が難しいのかもしれませんね。
現状の利便性だとやはり、電動アシスト自転車を選ぶ人が多いのでは無いかというのが個人的な感想です。
しかしながら、漕ぐという動作も必要ない快適さと、初めての電動キックボードに、アトラクション的な要素・・・と言ってしまうと言いすぎかもしれませんが、心躍る体験をすることが出来き、また利用したいとも思いました。
あくまで私個人の感想ですので、参考程度にしていただけたらと思います。
3.利用料は幾ら位かかるの?
利用料金 初乗り10分で100円それ以降は1分毎に15円が加算されていきます。約30分の利用で450円程度です。他のシェアサイクル事業者と比較すると正直、割高感を感じました。
定期利用では無く、ちょっとした合間合間で利用するイメージで、運営側が勧める「チョイ乗り」利用が良いかもしれません。
まとめ
今回、サービスがスタートしたばかりの電動キックボードシェアサービスを実走行してみて、その利用方法と感想を書いてみました。
諸外国では電動キックボードのシェアサービスが既に以前から提供されており、先進国で提供が無かったのが、日本とイギリス位だったようです。
ですが、道路の広さや交通ルールは、国によってさまざま、世界では普及しているので日本も大丈夫と考えるのは短絡的です。
安全性が確立し、そのベースがあってこその利便性だと思います。
それぞれのサービス提供事業者も、繰り返しのテストと、議論を重ねて大変苦慮されていると思います。
これから一般的に認知され、利用者が増えてくると、利用者側の交通ルールに対する高い意識が必須でしょう。
ヘルメットの着用に関しても、安全面を考慮して必要だと個人的には思います。
まだまだスタートしたばかりのサービスですし、道路交通法との調整もこれから整備されていくものだと思いますが、危険な乗り物という認識より、将来的に安全で便利な物といった社会的に認知される事を望んでいます。
「LUUP」
名だたる企業である「ENEOS」 「ANRI」 「大林組」から資金調達を受けていることからも、今後の期待感がうかがえます。
今後の日本の高齢化に対しての社会的使命と、新たな取り組みや動向に注目していきたい企業だと思いました。
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