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VR会議アプリ「Spatial」 ふたたび。会議室を見学させてもらいました。

おはようございます、にこともです。今日はVRネタです。先日からオンラインコミュニティでVR会議アプリ「Spatial」の実験会に参加しています。

第1回目の実験会レポート

第2回目の実験会レポート

正直、実際の会議に使うのはまだまだかなと思っていたのですが、別の知り合いが、すでにSpatialを使ってミーティングを行っているそう。会議室を見学させてもらえるということで、お邪魔してきました。

どんな会議に利用しているか

スピーチクラブの定例ミーティングです。こちらの団体、日本の各地に「クラブ」と呼ばれるグループがあります。コロナ前はどこも公共の施設を借りて、リアルのミーティングを行っていました。コロナ後は、Zoomを使ってのオンラインミーティングが主流になっています。お友達が所属するクラブは、世界に先駆けてVRの例会を実施したそうです。

スピーチとVRの相性は?

後述しますが、他人の存在感、人との距離感が現実に近いという面で、相性は良いと思いました。また会議室に、講堂のようなデザインの部屋を用い、話者は壇上に上がり、聴衆は着席することで、「話者」と「聴衆」をしっかり線引きすることができます。オンラインのビデオ会議よりも、身体的な感覚を使ってミーティングに参加することができると感じました。

今回知った新たな機能

見学させてもらい、ミーティングでどんなことをやっているか一通り聞いていくつか新たな機能や使用法を知りましたので、まとめてみます。

拍手・ハイタッチができる
自分で手を合わせて拍手のような動作をすると、パンパンと音が出ます。また他人と手を合わせると、またパンと音が出てハイタッチができます。これ、いいですね。他人が何か発表や発言した際に、拍手で同意や敬意を示すことができます。お祝いや慰労の会にもいいかもしれません。ハイタッチは、役割の切り替え、チーム内の挨拶などに使えそうです。

位置によって音量が変わる
Spatialでは同じルームにいる人と会話をすることができます。今回知ったのは、相手との距離により音量が変わるということ。部屋内でも距離が離れていれば声は小さく聞こえますが、近寄ると大きく、聞き取りやすくなります。同じ部屋でグループを2つ作り、少し離れてそれぞれのグループでディスカッションをする、なんてこともできそうですね。

拍手やハイタッチ、声の音量の変化など、いずれもZoomより他人の存在や距離をよりリアルに感じることができます。実際の「人前での場面」を想定しやすいため、スピーチを練習する場として使うにはとても良いと思いました。

URLをシェアしてルームに参加できる
実験会ではリーダーに登録メールアドレスを伝え、招待してもらいましたが、ルームのURLを参加者にシェアすることでも入室可能になるようです。事前にWebでルームを作成し、周知しておけば、招待の手間を減らすことができそうです。

アジェンダをアップロードして配布する
スピーチのミーティングでは、毎回、プログラムをまとめたアジェンダを用意します。リアルの会合では参加人数分コピーをしますし、Zoomのときは画面共有やチャットなどで共有します。
Spatialでミーティングをするときは、そのアジェンダをアップロードし、参加者がそれを複製して、各自アジェンダを閲覧するとのこと。オブジェクトを好きなだけコピーできるということは前回書きましたが、書類のコピーもできるということには気づきませんでした。自由にオブジェクトを複製できるという利点が、こういうところに活かせるのだと目から鱗でした。

課題と今後の展望

課題は、やはり「メモを取ることが難しい」ということ。VRミーティングを実施する際は、なるべくメモが必要ないプログラムを考えているとのことでした。

展望として、もうすぐ全国のクラブが一同に会するカンファレンスが行われる予定で、懇親会にこちらのルームが使用されるとのこと。VRヘッドセットを持つ人はまだ少ないので参加者は限られると思いますが、懇親会などには用途がピッタリのような気がします。

ということで、今日はSpatialレポート第3弾でした。Spatialを使って会議を行っている方がいらっしゃいましたら是非教えてください。

それでは今日も良い一日を!


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