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秘密 DNA ' ACT1 感想1


 連載再開した清水玲子先生の秘密を、わくわくして読みました。最新号の表紙の薪さんの画像が出てないか探しましたが、ギリギリまでアップされず早く見たい!と悶えていました。慌てていたので26日に本屋へ行き、28日発売日のメロディはまだ店頭になく翌日ようやく買えました。

 ※全部のネタバレはしていません。

 表紙の薪さん、綺麗で頬がふっくらしてお可愛らしい。後の美青年は青木?違う人みたいですが、薪さんが脳内変換すると青木はこうなるのかもしれません。裏表紙の原画展宣伝の薪さんも麗しい。秘密新章の表紙は秋の紅葉の中、葉っぱに埋もれて横たわる艶かしい薪さんが流し目で見つめています。本編での凛々しい姿と差がありすぎです。

 新章は読み終わって、そうきましたか〜、とため息が出ました。残酷な連続殺人の被害者が、弄ばれるように手足を縄で縛られてポーズをとらされている。遺棄された死体の調査現場に爽やかに登場する鈴木。薪さん最愛の親友の存命中に事件が起きています。
 鈴木の恋人、雪子が言っていた捜査陣への文句を真似して揶揄う意地悪な薪さん。このくらいのことは旧第九メンバーの部下である曽我さん、小池さん、今井さん、にしていたから、雪子さんに「察しろよ。」とイライラしたんでしょう。
 MRI捜査の結果、犯人が特定され三日間でスピード逮捕されますが、脳裏に逮捕時の犯人の不気味な微笑がよぎる薪さんだけは、まだ分からないことがあると捜査の結果に納得していません。執拗に拘る薪さんを、鈴木は自分たちはできるだけのことはやったと説得します。
 第九の活躍の影で、最初に事件を担当していた合同捜査班(2年間捜査していたが結果がでないため、第九に捜査権が移った。)にいた岡部さんが怒りながら本部を片付けています。第九を大嫌いになるのも仕方ないです。
 そして、東大生時代の坊ちゃん刈りの青木が登場。この事件の報道でMRIと薪さんを知ったようです。薪さんと二人の縁はここから始まっていました。

 そして、事件から12年後。犯人の死刑が執行されます。岡部さんが青木に犯人の脳を見て捜査する「特捜」を青木が担当することになったから、すぐ東京の第三管区に来るように要請します。当然、福岡で姪っ子や母と暮らす青木は焦りますが、青木を推薦したのは、薪さんだと聞いてすぐ承諾します。「特捜」は絶対秘密厳守のため、一人で担当しなければならない大変な任務です。この捜査の結果、新たな事実が判明すると他の犯罪解決につながることがあります。薪さん、過去の捜査の結果に不安が拭えなかったのでしょう。
 東京に駆けつけた青木を待っていたのは、新たな殺害事件。12年前の猟奇的殺人と同じようにポーズを取らされている被害者二人の遺体。
 現場で再会した薪さんは
「12年前の捜査で、警察は「何か」を見逃した。」
「だから 今 また。」
と震える手で髪をかき乱し動揺しています。一体、何を見逃していたのか。死刑になった犯人が隠した秘密とは?新しい事件の加害者は犯人と関係があるのか。
 
 清水先生は、遺伝行動学をモチーフにしていると最新のインタビューで話していました。前回の「悪戯」では、犯罪者を親にもち歪んだ環境で成長した幼い少年が、青木に引き取られ、事件に巻き込まれた青木の姪を守るために残酷な行動を繰り返します。それでも必死に少年を信じて守ろうとする青木や青木の家族の深い愛情に少年の心の傷は癒され、その後病のため短い生涯を終えます。
 遺伝がその子供の性格にどう影響するのか。同じ遺伝子をもつ子どもたちが育った環境によってどう成長していくのか。今回も話の展開が全く見えません。第二、第三の事件が起きても、薪さんがあまり辛い思いをしないでほしいです。



 

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