人はヒト。自分はジブン。
子どもの頃、母によーく言われてました。
例えば欲しいものをおねだりする時とか。
たいてい、何かおねだりをすると決まって言われていました。
「みんな持ってるもん」
「みんなって何人」
「...みんなはみんなや!」
「だから誰誰やって聞いてんねん」
「クラスみんなや!」
「アホか。そんなわけないやろ。人はヒト。」
てな感じでピシャッと言われて、ハイ、おしまい。
その時は、悲しくて悔しくてキーッてなってましたが、今となっては自分が子どもとあの頃の同じ押し問答を繰り広げているんですよね。で、今度は子どもがキーッてなっている笑。
やっぱ親子って似るんやなぁ。
人はヒト。
自分はジブン。
こう言われて育てられて、自分の中に染み付いたこの言葉に、今となっては感謝している自分がいます。
決して人と同じことはしたくないし、しない。
染まりたくないし、染まるつもりはない。
人はヒト。
自分はジブン。
これって、他人の真似をせず、自分をしっかり持とうねってことだとわたしの辞書に書いてあります。
よその人の辞書にはどう書いてあるかは知らんけど。
例えば何かを始める時。
例えばつまづいた時。
例えば今みたいな混乱した最中にいる時。
どうにかしたいと何かを探し、お手本になるものや人をみつけ、自分にもできるかもしれないと同じようにやってみる。
でもその先。
ずっと右向けて右の、そのまま倣えなのか。
前へ進めなのか。
今はなんでも右へ倣え。
で、結果誰かのせいにしたりしてね。
まあ、情報があまりにも多すぎるから、いつの間にか自分の中に入ってきちゃうから仕方ない。
けど、みんなそれぞれ違うしね。
今こそ自分はジブンって、呟いてみるのっていいんじゃないかな。
そこからふっと何かを感じられるかもしれない。
自分だけができることややるべきことが、ぼんやりでも見えてくるかもしれない。
そうそう。
話は違うかもしれないけど、ある意味似てる話。
自分がやることを近しい人に真似されました。
すごく気分を害したので、繋がりを断ちました。
へー、そうなんだと言ってるすぐ後、当の本人が誰かの真似っこをしていました。
それを見てひとり呟くわたし。
「結局同類ね。」
もういっちょ毒吐くと、
「自分ないんかい」
。。。失礼しました。
では最後に。
人はヒト。
自分はジブン。
わたしにとっては、自分を取り戻す魔法の言葉です。