* 打ちあけ話 *
そっと 波に 打ち明け話
裸足に 波が くすぐったい
波と 追いかけっこ 繰り返し
そっと 全てを 包み込まれる
銀色 夏生 さんの 詩に 「別れ話なら波打ち際で、聞こえなかったふりができるから」といったようなものがあり、この言葉を頭の隅っこに置きながら書いた。
確かに、海は非日常感を漂わせている。悲しみも苦しみも不安も、大きな波が流れが持っていってくれそうな気がする。どこからか聞こえてきた言葉も、波の音に紛れて新しい歌を作れそうな気がする。
けれど、私は海が好きである。私のエネルギーは海から来ており、できることなら、海での悲しい思い出は避けたい。幸いなことに、どこの海にも悲しみも大きな寂しさもない。海を怖いと思ったことはあるけれど。
私にとって、海は自分に帰ることが出来る場所。どうしようもなくストレスが溜まると、海に行って気持ちを整え、正直になる。こんなこと思っちゃいけないかもしれないけどってことを、自由に思って、そして海に流してくる。
海をあとにする頃には、けっこう気持ちがスッキリしている。お休みの日の過ごし方に、普段の過ごし方に海時間を入れてみるのも素敵な時間になると思う。
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