米国株投資の見通し・アメリカ経済の見通し
アメリカ経済は、直近5年を見るとコロナ感染が拡大した2020年を入れても約1.8%くらいのGDP成長があり、昨年2021年だけを見ればGDPは5.67%成長していた
しかし今後5年間では、平均で1.6%くらいしかGDP成長しないという見通しとなっている(下記グラフ参照)
世界一のアメリカ経済にブレーキがかかるとみられているということは、世界全体も成長はスローダウンするのではないかと見るのが自然
米国株投資で重要となる長期金利は、今3.7くらい(2022/11/29時点)で、
政策金利は、今4%(2022/11/29時点)となっている
ちなみに長期金利というのは概念として、
①政策金利+②インフレ率+③国の潜在成長力=長期金利
という公式が成り立つと考えられる
この公式に今の数値を当てはめてみると
①政策金利4%+②インフレ率8%くらい+③国の潜在成長力=約12%(+アメリカの潜在成長力)、すなわち長期金利となるはずだけど、実際今の長期金利は3.7くらいとかなり低くなってしまっている
この事から考えられる事は、今後アメリカでは
・①の政策金利が高すぎるのかもしれないから、もっともっと政策金利が下がるのかもしれない
・②インフレ率がもっと低くなる、もしくはマイナスになるかもしれない
・③の潜在成長力が低くなる、もしくはマイナスになるかもしれない
ということ
世界で1番のアメリカにこのようなマイナスの点があるということ、そして世界で2番目に大きな中国も鈍化しているということで、世界的に成長がスローダウンすると考えられ、だからこそ今後、アメリカではなく次に成長がありそうな国ということを考えるとフロンティアマーケットではないかと考えられている
ここで注意しなければならないのは、今すぐにフロンティアマーケットにすべてを動かすということではなく、アメリカもスローダウンはするけど成長はあり、さらに今リセッションあたりにいる=すなわち米国株投資にとってはこれから1年ほどは良い時期と考えられる(リセッションは米国株にとってはプラス材料)
が、しかしスローダウンしてくるアメリカよりも、もっと成長がありそうな国があるのであれば、成長が期待できる全世界、フロンティアマーケットに比重を置いたポートフォリオを組んでいくのが良いのかもしれないという話(だからVTとFMがいいんじゃないかということ)
以下、アメリカの人口、GDPなどの推移と今後5年の見通しを確認
■アメリカ
・人口
・失業率
・GDP
・インフレ率
・財政収支
・経常収支
※経常収支とは、
(サービス収支+貿易収支+第一次所得収支)-(第二次所得収支)で算出されている
◎サービス収支とは
(外国人観光客がアメリカで使ったお金)-(アメリカ人観光客が外国で使ったお金)
◎貿易収支とは
(輸出額)-(輸入額)
◎第一次所得収支とは
(海外投資で得た利益)-(外国がアメリカ投資で得た利益)
◎第二次所得収支とは
(寄付などの対価を伴わないで使ったお金)
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