満ちてゆく
みんなは藤井風さんの曲聴いた?
満ちてゆく、というタイトルがもうお気に入り。
YouTubeで公開されてるこっちのバージョンが特に好き。みんなで歌うやつ。
曲を聴いていて、今の私の心を満たすものってなんだろうって思ってぐるぐる考えてみた。
・高木家の動物たちとの暮らし
・自分で作ったとびきりのスイーツ
・何も考えずに描く絵
・学童の子どもたちの可愛い一コマ
そして、地元いわきで行われた舞台。
最近はもっぱら外側のものから心を満たしてもらうことがとても多かったから、舞台に立って表現して自分で自分の心を満たすというのは久々の感覚で刺激的だった。
ここ3年くらい体調があんまりで1週間くらい何もできない、みたいなことが定期的にあった。
今働いてる場所も2年目でだいぶ慣れてきて心にゆとりも出てきたから、ノリと勢いで地元開催の演劇wsに申し込んでみた。(ちなみにws兼オーディションだったのは当日知った。)
誰も知ってる人がいなくて心細かったのが去年の夏のことなんだけど、今は信じられないくらいみんなに親しみを感じてる。いつの間にかバカみたいなことでガハガハ大笑いできる仲になったし。
改めて思うのは、舞台を作るのってやっぱり超楽しいんだよな〜ってこと。
他人だった人たちが「いわき」という土地に集まりいいものを作ろうとするこの空間が堪らない。
勿論なかなか上手くいかないこともあるけど、結局最高の仕上がりになるのはみんながみんなこの舞台に真摯に向き合った結果だよね。
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心を満たす、という話に戻るんだけど
あの空間では互いが互いの心を満たしていたと同時に自分自身の心もいっぱいに満たすことが自然的にできていた。
ああ、そうだよな、舞台って、表現って、
こういうものだったよな。って
なんか久々に思い出せた。
外側から心を満たしてもらうってのも最高。
今の時代は私たちを幸せにしてくれるものが本当に沢山、余るほどあるから。
選択肢もより多様になった。好きなものを選んで好きなタイミングで自分を満足させることができるのが今の時代だと思う。
でも最後の選択肢として自分で自分を満たす術、というのは持っておきたい。
それさえあれば何も無くなっても、わたしは私自身を満たし喜ばせ幸せにすることができるから。
息をして暮らしていく中で、
それだけは心に留めておきたい。
わたしは「舞台で表現すること」が自分を自分で満たせるやり方の1つだってとっても大事なことを確認できた。
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今回参加したアリオス演劇部での時間から受け取ったものがとても多かったな。
舞台の内容であるショートストーリーの数々は日常の延長線上にあるような物語で、演じていくうちになんてことない瞬間すら愛おしく思えるようになったり、いつもそこに存在するのに、近くにありすぎて気づくことが出来ていなかった一瞬の煌めきみたいなものを感じられるようになったり。
思いっきり声が出せることとか、ただ今の私自身を届けることができる時間とか。舞台の光と音とあの空気とかもやっぱり好き。
特に最近はそういうことが思いっきり出来てなかったからなんだか新鮮で、生まれた土地で大きな舞台に立てるのも嬉しかったし。
個人的にいわきはとても暮らしやすい場所だとは思っていたけど、これまで私がすくすく育ってきた土地の歴史だとか、成り立ちだとかはあまり考えたことがなかった。
だからこそ稽古期間中にいわき市に沢山触れる機会があったのはとてもよかった。
いわき市の4つの海岸を訪れたけど「この海はずっと居れるな〜」「ここは少し恐いなあ」「海によって音が違う」とかそれぞれ感じるものがあってどれも表情が違うの面白かった。
だから私はここに在るものと、居る人々と、この地に立つ私をつくるのは何なのかをこれからも考え続けたいなあと思う。
その思いはまだとても漠然としているけど
一緒に何かしたいねって話とか、いわきに還元できたらいいよねって話せる友達もできたので
舞台に立った私たちによってわくわくする時間がこれから作られていく予感。
社会の豊かさはそれぞれの個人の豊かさと連動して深く繋がっていると思うからこそ、
まずは私が
大好きな音楽と動物に囲まれながら、
絵を描いたり美味しいものを作ったりしながら、
願わくば舞台に立って表現し続けて、
満たし満たされそうしてまた暮らしていくのです。
そして次の一歩として、
いわきに表現できる場を増やしていけたらなと。
私一人じゃなくて面白いことは面白い人たちとやっていけたらな。
それって最高だよね。
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