仕事辞めたいときに考えて欲しいこと
国内の労働人口は毎年減少傾向で、今後もずっとその傾向は続いていくと考えられています。
それは、労働者にとっては売り手市場となり、職を選ばなければ仕事はたくさんあるという状態です。
ですので、職場で何か気に入らないことがあれば、仕事を辞めてしまい転職してしまうという人がとても増えてきています。
仕事を辞めたら守ってくれるものはなくなる
しかし、仕事を辞めるということには、やはりリスクが伴います。
ですので、仕事を辞めて初めて大変なことだと気付いたということがないように、予め考えられるリスクについて押さえておきましょう。
パート社員にしろ、派遣社員にしろ、アルバイトにしろ、週40時間の労働時間を超えると、社会保険の加入対象になります。
本来であるならば、あなたは国民健康保険、国民年金を全額自腹で納税しなければいけないのですが、会社に雇用されることで社会保険に入れます。
社会保険は、あなたが支払う保険の半分を負担してくれるので、実質あなたが支払う保険額は半額ということになるわけです。
もう半分は会社が支払ってくれます。
また、市民税も会社経由で引き落とされますから、あなたがわざわざ市役所にいくことはありませんし、年末調整などの控除関係も会社があなたに変わって処理してくれます。
しかし、仕事を辞めるとなると、あなたの負担は100%になってしまいますし、自分で税金の手続きをしなければならないわけです。
次の仕事が「良い仕事」とは限らない
「仕事辞めたい」人の多くは、転職して別の会社に入れば、給与も上がるし、良い人がたくさんいる環境に恵まれるに違いないと、心のどこかで期待しています。
しかし、前職より給与がアップする可能性は低いのです。
もし、あなたが人をやとう社長の立場だったらどうでしょうか?
これまでのキャリアが相当なレベルの高さで、入社してすぐ即戦力、また会社の売り上げ・利益を大きく引き上げてくれそうな人であっても、なるべく安い給与で雇いたいのではないでしょうか?
ましてや、何のスキル、経験もない人に対して、前職以上の給与を提示する気にはなりません。
逆に「雇ってやるんだから感謝してよ」と思うかもしれません。
要するに、仕事を辞めて転職することは、そう簡単ではないし、期待するようにはならないのです。
ですから、仕事を辞めることが自分にとって本当に良い選択なのかを、まず良く考えてみるといいですね。
「今の仕事辞めたい」ときに持つべき正しい視点と転職のすすめ方
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