
大人の醍醐味:ナイトミュージアム
現在の「街づくり」というと、すでにある街をより良くしていくことだ。
中村市(なごむるし)は、地理人・今和泉隆行氏による架空の都市である。その地図は、20年以上かけて改訂されているという。
その街の様子を東京都現代美術館で垣間見ることができた。
不動産屋にある間取り、スーパーマーケットの袋、粗大ゴミは、その場所から運んできたかのように、生活感を覗かせていた。
粗大ゴミを出した直後だったので、私の住む神楽坂と中村市が何か姉妹都市のような関係ではないかと空想してしまった。いや、ありえない話でもない。
ここのところよく耳にする「地域密着」が、あちらこちらでつながって、国となり、地球となり。
美術館に来るときは木場公園の緑に酔ったが、帰りは月明かりに魅せられた。ナイトミュージアムの魅力を初めて知った気がする。