機械の店、びっくりドンキー
先日、平日の昼間3時というありえない時間帯にびっくりドンキーに行ってきた。
平日昼間のびっくりドンキーは、ほとんど誰もいなかった。びっくりドンキー側がびっくりしていただろう。
店員さんが僕達を連れてガラガラの店内をジグザグに歩き、やけに奥の方に案内してくれた。
タッチパネルで注文をする。今のびっくりドンキーは注文はタッチパネルで、唯一無二のでっかい木の扉のメニューは無くなっている。
でも、タッチパネルを触ったら画面の中でちっちゃ〜い扉がパカ〜と開いてメニューが出てきた。
あの木の扉は何回見てもデカいなと思って好きだったけど、液晶に映るちっちゃい扉を見ても何も高揚しない。コナンのCM後で何回も見てるから。
メニューを頼んだらネコ型の配膳ロボがデカい音を鳴らしながら自分達の卓へとやって来た。
店内はガラガラなので自分達へ向けて奏でられた音だとすぐ分かる。
フォンデュ風チーズバーグディッシュなるものを頼んだ。今は月見てりたまマヨバーグディッシュなるものも期間限定であるらしいが、びっくりドンキーで期間限定を頼もうとは思わない。
びっくりドンキーといえばあのバッテン印のチーズバーグディッシュという固定観念に縛られていたが、断然こっちの方が美味い。
ひとしきり食べ終わりレジへ向かうとセルフレジシステムだった。今思うと店員さんと接触したのは最初の案内だけだった。
席への案内もきっと建前的なことだろうし、平日昼間のびっくりドンキーなら機械だけでも充分回るんだなと思うと進化を感じるのと同時になんだか怖くなった。
セルフレジで会計を済ませていると、レジの上部にポップみたいなものが貼り付けてあるのに気づく。
目をやると、「びっくりドンキー 55周年記念ブック 販売中!」と書かれていた。
びっくりドンキーは人件費を削減して印税で稼ぐ時代に来ている。
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