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出会ってくれて、ありがとう。

先日、夫の誕生日だった。
つい数週間前まで、寒風と小雪が舞う毎日だったのに、
この数日で一気に春めいてきた。
太陽の光も少し強くなり、日暮れが1時間ぐらい遅くなり、
青空の濃さも薄水色から、濃い水色に変わっていっている。
この春の暖かな日差しの中で、夫は生まれてきたんだなあ、と思う。
夫の母が、優しい笑顔で小さな夫も見つめる情景が浮かぶ。


私は、これまで誰かの誕生日を心から祝うことがあまりなかった。
自分の誕生日は、人に祝ってもらうもの。
友人の誕生日は、プレゼントやメッセージを贈るもの。
誕生会は、友人であることを確認する儀式のような感覚もあった。
そこには、損得勘定の気持ちが少なからずあった。
だから、数か月のプロジェクトメンバーの誕生日のために、
わざわざお金を集めてプレゼントを用意し、
誕生日サプライズをすることに、疑問をもつ人間だった。
だって、仲間だけど、それだけのことをする関係かなあ。と。


でも、夫というパートナーと生活し、
息子が生まれ、誕生日の捉え方が変わった。
誕生日は、
あなたが生まれて、出会えた私がうれしい日。
あなたを応援したい私が、うれしい日。
なのだ。

だから、物を贈ったり、どこかに旅行したりすることより、
その日1日、大事な人が喜んで笑っていてほしい。
あなたが生まれて、出会うことができて、私はうれしい。
一緒に、うれしいなあ、と思えることができれば、
それでいい。

そこには、1ミリの損得勘定の気持ちはない。
ただ、ただ、生まれて出会ってくれてありがとうの気持ちだけだ。
傲慢だった自分が恥ずかしい。
人との出会いに感謝できなかった頃の私は、
いつも不満をもち、人を近寄らせない雰囲気をもっていたように思う。


今年の夫の誕生日は、夜遅くなることがわかっていたので、
前の週末の夜に、誕生日パーティで
食べたい夕飯とケーキを作って、みんなで歌って、笑って、食べた。
誕生日プレゼントは、

トマトが入ってた箱を開けると…
じゃーん!
Your favorite things now


手作りBirthday Boxを作って贈りました。
中身は、夫が好きなものばかり。
息子の好きなものも入れた。
あなたにとって、笑顔あふれる楽しい1年でありますように。
私も、あなたと一緒にいて、楽しい1年にしたいのです。


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