結婚しました。
Facebookではご報告しましたが、2月に結婚しました!
11月にお子が生まれる予定で、7月現在は細胞分裂を爆速で繰り返しながら、お腹の中で小さくも元気に存在を主張しています。
「苗字はどうなったの?」「入籍はいつ?」とよく聞かれそうになるのでその前に「事実婚なんです」と話しているのですが、、
やはりなぜ事実婚にするのか(≒なぜ入籍しないのか)、という点で気にしてくださる方は多く、現時点での気持ちを言葉にしておきたいと思ったため、ここに記したいと思います。
ここでは結婚 = 法律婚とは捉えず、家族として協力して生きていく、という意味で「結婚」の言葉を使っています。(一番イメージされやすいので)
ざっくりした経緯
昨年12月ごろからパートナーと一緒に生きていきたい、子どもを産んで育てたい、ということで結婚の形、生活の形、家族の形、等々について話し合いを始めました。
(妊娠した場合に出生前診断をするか否か、30歳までで子どもを授からなかった場合に不妊治療をするか否か、養子を検討するか否か、なども話し合っていました)
両実家での挨拶を終えたタイミングで、なんとなく「今日を記念日にしよう!」となった日が結婚記念日になりました。笑
事実婚を選択した理由
端的にいうと
「現在の日本社会の中で一般的だから」という理由以外に、籍を入れる理由がなかったからです。
法律婚にするか事実婚にするか。
税制、親権、相続など、法的な婚姻関係に規定されている変化を調べながら比較表を作って検討しましたが、
どちらかが苗字を変えないといけないことを筆頭に、現時点での私たちには不便が大きいように感じました。
そもそも結婚自体が社会制度なので、「結婚しました」と宣言するにあたって「現時点での社会の一般」に乗るかどうかが大きな要素だとは認識しています。
ただ自分達らしくはないな、とも思いました。
単に多数派でいたくない、という我々2人の感情に、アレコレともっともらしい理由を並べようとしているだけの気もしますが、それも含めて。
ともかく「結婚」は2人の中でお腹の底から納得しないと進めない人生の重要事項の1つで、
「一緒に生きていきましょう」という意思と「入籍」という社会制度が現時点で真っ直ぐ結びつかなかった、というのが、私たちが事実婚を選択した理由です。
婚姻届に代えて
その代わり、といってはなんですが、
私たち2人と今後生まれる子どものお守りのために、法的効力のある契約書を作成し、公正役場で宣誓認証を受けることにしました。
法的婚姻関係を結ぶことで発生する禁止事項、義務、権利を1つずつ整理して議論しました。
相互扶助の義務をはじめ、婚姻費用の分担、療養看護に関する委任、離婚時の手続き、特有財産の計算、死後事務の委託、親権、、
現代社会、生まれも育ちも違う別々の人間。
2人が生活を共にしていくにあたって土台となる部分を、この機会に膝を突き合わせて話しあえたことは結婚の形に関わらずとても良かったなと思っています。
婚姻届は出しませんが、手続としては住民票の世帯合併(→ 夫(未届)/ 妻(未届)になり、行政上家族として扱われる範囲が広がる)・公正役場での宣誓認証(任意)の2つがあります。
それはまた別の機会に経験談として記事にできたら🖋(たぶん・・)
あと、重要な点がもうひとつ。
契約書に、5年に1度は法律婚への移行検討も含めて内容を見直しましょうという条項を入れています。
文頭から数えると4回ほど「現時点で」とわざわざ入れているのは、夫婦別姓が認められるようになる、などの制度変更や、実際に生活を進めてみてどの程度法律婚への移行を迫られるかの変化が未知数だからです。
あえて不安定なバランスボールに乗るような、ある種面倒なことをしているな、と思います。ただ、そもそも人間関係とは絶妙なバランスの中でなんとか維持されるものなんだろうな、とも思っています。
今後も自分達の状況と照らし合わせながら、話しあって関係性を築いていきたいです🫶
〜余談〜
法律婚・事実婚に関わらず「結婚」の基本セットに含まれる貞操義務について。
私は大学の卒業論文で「貞操ってなんやねん!個人の自由じゃないのか!!他人に決められるなんて気持ち悪い!!放っておいてくれ!!!」という話を3万字ほど書いていました。笑
それから社会に出て色々と書籍や実体験をもとに、今では社会が制度をもって個人の行動を方向づけるのは人間社会の秩序を保つために(数千年単位で見た時に)普通だな、ということは理解できるようになりました。
この感覚を、2人ともが納得できる状態で自分達の契約書にどう盛り込むか・・・次回へ続きます(・▽・)