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本当に美味しい台湾の屋台グルメ!夜市で食べ歩きたいディープな台湾グルメ③

前回の本当に美味しい台湾の屋台グルメ!夜市で食べ歩きたいディープな台湾グルメ①では、おそらく台湾に何度か行ったことのある人でも食べたことのないような、なかなかローカル感の濃いディープな夜市グルメを紹介しましたが、今回はもう少し台湾初心者でも親しみやすい内容の夜市グルメを紹介したいと思います。最近の台湾ブームの日本では、都内各地にも様々な台湾フードの専門店を見かけるようになりましたが、台湾に来たら現地の夜市の雰囲気の中で、ぜひ一度本場の味を味わってみてください。

7. 葱抓餅

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葱抓餅は、小麦粉で作った生地に油とネギの細片を具として塗り込み、巻いたりひねったりして何度もこねて薄く伸ばして焼いた、薄い層が重なったパイのような構造のモチモチ生地です。生地に油を塗りながらこねているので、焼くとパイのように幾重にも薄い生地の層になるのが特徴です。台中第二市場グルメ⑦・肉汁たっぷりの牛肉おやきとモチモチ葱油餅【鄒氏餡餅葱油餅】でも紹介しましたが、台湾の屋台グルメを語る上では絶対に欠かせない!と私は思うほど、大好きな台湾のローカルフードの一つです。小腹が空いた時のおやつにもぴったりで、学校帰りの中高生が買って食べているのをよく見かけます。

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よく似たものは「葱油餅」とも呼ばれていて、外側はパイのようにサクサクなのに、内側はフワフワでしっとりモチモチという不思議な食感がクセになります。日本人なら絶対に誰でも好きになるはずです。お店によっては蛋(卵)や九層塔(台湾バジル)や玉米(トウモロコシ)などの具材を一緒に挟み込んで焼くこともあります。私のオススメは蛋と九層塔の追加です。熱々の薄焼き卵が素朴ながらまろやかな味わいに仕上がり、爽やかな香りの九層塔が良いアクセントになります。

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8. 潤餅

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夜市での食べ歩きはどうしても揚げ物系が多くなってしまうので、もう少しあっさりしたヘルシーなものを食べたい時におすすめなのが潤餅です。潤餅については台中第二市場グルメ⑥・野菜たっぷりヘルシーな潤餅【阿静の潤餅】でも詳しく紹介していますが、たっぷりの野菜やお肉を薄いクレープ生地で包んだ台湾の惣菜系クレープで、台湾式春巻きとも言われています。

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薄いクレープ状の生地にモヤシやキャベツなどの茹で野菜と、チャーシューや豆干や肉鬆やピーナッツの粉などを春巻き状に包んだものです。野菜不足になりがちな観光中の栄養補給にもぴったりです。お店によって生地や具材が違うので、色んなお店の潤餅を食べ比べてみるのも楽しいです。

9.鶏排

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鶏排は言わずと知れた台湾の代表的な夜市グルメの一つで、台湾のチキンカツ、フライドチキンです。基本的には鶏のから揚げですが、鶏肉を大きな形のまま1枚で揚げるため、人の顔くらい巨大なのが特徴です。鶏の胸肉を使う事が多く、鶏肉をソースに漬け込むなどして下味を付けた後、パン粉、小麦粉、落花生粉、地瓜粉(サツマイモのデンプン)をまぶして油で揚げます。揚げ終わった後も塩と胡椒をまぶして仕上げの味付けをして、耐油性の紙袋にそのまま入れるか、食べやすいサイズに切ってから入れてくれます。

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雞排は夜市や街中の屋台でもよく売っていますが、街によって人気店があり、それぞれの店によって味も大きさも異なります。台湾での人気店には、豪大大雞排、家郷碳烤香雞排、按摩雞排、悪魔雞排、天使雞排などがあり、だいたいどこも行列ができています。こちらの「一中豪大雞排」は台中のグルメスポットの一中商圈にある大人気の雞排専門店です。1993年創立で、実は台湾の巨大な雞排の元祖はここだという説もあります。

カウンターには雞排以外にも、魷魚(イカ)、薯條(ポテト)、甜不辣(てんぷら)、杏鮑菇(エリンギ)、米腸(もち米のソーセージ)、米豬血(もち米を豚の血で固めたもの)など様々な具材が並び、ちょっとした鹽酥雞の屋台みたいです。注文してから奥で揚げてくれるので、出来上がるまで近くで待ちます。お客さんが多いと少し時間がかかるので、この間に近くのドリンクスタンドで一緒に飲むドリンクを買いに行くのがオススメです。私はここの真向かいにある「阿月紅茶冰」で買うといつも決めていて、ドリンクを買って戻ってくるとちょうど出来上がって呼ばれるタイミングのことが多いです。

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食べやすいように半分に切って分けてもらうように注文したので、こちらは半分の大きさです。丸々一個だと折り畳まないと紙袋に入りきらないほど巨大です。シェアする場合は何等分かに予め切ってもらうことをオススメします。もちろん驚きの大きさだけではなく、食べても美味しいです。サクサクとした食感の薄い衣、日本にはない独特のスパイスがやみつきになります。薄く伸ばした鶏肉はジューシーで柔らかく、揚げたてなので油っこさも全くなくて、この大きさにも関わらずパクパクとあっさり完食してしまいます。

10. 百香果茶

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ドリンクスタンド大国の台湾、一番に思い浮かぶのは日本でも大ブームとなったタピオカミルクティーかと思いますが、それだけではもったいないです。他にも色んな台湾ならではのドリンクがあるので、台湾のドリンクスタンドに立ち寄る時には他のドリンクもぜひ飲んでみてほしいです。中でも私の一押しは、生のフルーツの果汁を絞った水果茶(フルーツティー)です。お茶をベースに様々なフルーツを合わせたドリンクで、スッキリした甘さでゴクゴクと飲めてしまう美味しさです。特に暑い日や、夜市の食べ歩きの合間のお口直しにさっぱりしたものを飲みたい時に最高です。

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水果茶と言えば、東京にも出店している「一芳」が有名ですが、名だたる人気店が集まっているドリンクスタンド超激戦区の一中商圈で、昔ながらの古早味紅茶をベースにしたメニューで有名なのがこちらの「阿月紅茶冰」です。珍珠(タピオカ)入りのミルクティーもありますが、やはり主力はシンプルな紅茶冰系(アイスティー)、凍檸茶系(レモンティー)、冬瓜茶系(冬瓜ティー)などです。看板メニューは新鮮なレモン果汁を加えた金牌凍檸茶で、奥の厨房では専用の機械で次々と生のレモンを丸ごと絞っているのが見えます。スッキリしたレモンの風味が爽やかで、ゴクゴク飲めてしまいます。夏場など暑い日にはタピオカミルクティーはちょっと重たい、という時にも良いです。

中でも私の一押しは百香凍檬茶(パッションレモンティー)です。古早味紅茶をベースに、搾りたてのレモン果汁とパッションフルーツが種ごと入っています。私はドリンクは基本的にいつも無糖で注文するのですが、百香凍檬茶の無糖を注文すると「會超級酸喔!(すごく酸っぱいよ)」と店員さんによく忠告されます(笑)。と言うのも、一口飲んでみるとすぐに分かりますが、無糖だと全く甘みがついていないので、レモンとパッションフルーツの酸味がダイレクトにくるからです。酸っぱいものが好きな私はこの酸っぱさがたまらないのですが、飲みやすさで言うとやはり店員さんの忠告通りに少し甘みを足してもらった方が良いかと思います。

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先程紹介した「一中豪大雞排」の雞排に戻りますが、この雞排と百香凍檬茶のコンビが最高に美味しいのです。一中商圈では二つのお店が道路を挟んで向かい合わせにあるので、先に「一中豪大雞排」で雞排を注文して出来上がるのを待っている間に、向かいの「阿月紅茶冰」で百香凍檬茶を買うのが私の定番です。揚げたてサクサクのフライに、酸っぱくてさっぱりしたドリンクが最高に合います。似たようなレモン果汁ベースのドリンクは他のドリンクスタンドでも見かけますが、ここは搾りたてのレモンを使っているので、フレッシュさが格段に違います。パッションフルーツの粒もたくさん入っていて、噛んだ時のプチプチとした食感が楽しいです。

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それにしても5月頃に行った時なのに、渡された紙カップはクリスマス仕様のイラストが描かれたもので、こういう細かいことを気にしない適当なところが何とも台湾らしいです。あと、他のドリンクを注文しても看板メニューの「金牌凍檸茶」と大きく書かれた紙カップに入れて渡されるので、これも一つの宣伝手法なのかもしれません。こういう小さなところで日本との文化の違いが垣間見えるのが面白いです。

11. 木瓜牛奶

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続いても、私の大好きな夜市の定番ドリンクです。台湾発の世界的ドリンクと言えば珍珠奶茶(タピオカミルクティー)が有名ですが、もう一つの台湾発の世界的ドリンクは、木瓜牛奶というパパイヤミルクのドリンクです。台湾では珍珠奶茶よりも人気かもしれません。街中のフルーツジューススタンドや夜市には必ず売っていて、コンビニやスーパーでは紙パックのものが売っているほど人気です。

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私の一押しは、この「高北牛乳大王」という木瓜牛奶の専門店です。チェーン店なので街中に店舗もあり、私の好きな精誠夜市では移動トラック販売もしていました。注文してから一杯ずつミキサーで作ってくれるので、出来立てのフレッシュな美味しさを味わうことができます。濃厚な甘味とさっぱりした後味の木瓜と牛乳の相性が抜群で、少しフローズン状態のよく冷えた木瓜牛奶は喉越し最高です。暑い時期になると無性に飲みたくなります。夜市の食べ歩きの途中のお口直しにもぴったり、木瓜牛奶を片手に夜市探索をすれば、かなりの台湾通です。

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フルーツ王国の台湾で絶対に食べるべき!【台湾の南国フルーツ・ベスト9】でも詳しく紹介しましたが、木瓜はバナナよりもフルーティーでマンゴーよりもキレが良く、パパイヤ酵素で脂肪分解効果も期待でき、美容と健康価値の高い、台湾を代表する南国フルーツです。濃厚なミルクと合わせた木瓜牛奶はお腹にたまるので、朝食代わりのスムージーとしてもオススメです。「高北牛乳大王」の他にも、高雄に本部のある「高雄牛乳大王」や「台北牛乳大王」も木瓜牛奶の有名なチェーン店です。

12. 檸檬愛玉

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最後に紹介するのは、夜市の食べ歩きの締めにさっぱりと食べたいデザートドリンクです。愛玉子(オーギョーチ)は美容大国台湾が誇るスイーツで、楊貴妃も好んで食べ、彼女の美の秘訣とも言われていました。愛玉子の原料は台湾にのみ自生する貴重な植物で、この愛玉子の種を乾燥させて水につけてもみ続けると、種に豊富に含まれるペクチンの効果でみるみるうちにゼリー状に固まっていくことで作られます。愛玉子そのものにはほとんど味はないので、甘酸っぱいレモン味のシロップに付けた「檸檬愛玉」にしてあることが一般的です。

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屋台では大きな器に盛り付け、レモンの輪切りなどをあしらったものをよく見かけます。注文するとカップに注いでくれるので、タピオカと同様に太いストローで吸い込むようにして飲みます。ゼラチンのゼリーとはまた違う程よい弾力感があり、つるんとした食感がたまりません。このつるんとした食感はペクチンによるもので、ペクチンは食物繊維が豊富で腸内環境を整えてくれるので、血行促進やデトックス効果やむくみ解消など女性にうれしい効果が期待できます。シロップはほんのり甘い爽やかなレモン味で、気温も湿度も高い屋外で飲むと、程よい酸味と甘味が身体に染み渡ります。

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以上が、皆さんにぜひ台湾の夜市で一度食べてもらいたい、私の一押しの屋台グルメです。二つの記事に渡ってたくさん紹介しましたが、どれも日本では味わえない台湾ならではのローカルグルメです。また、どれか一つを取っても、お店によって味付けや調理方法も独自のものにアレンジされて作られるので、色んな夜市の屋台でお気に入りのグルメを食べ比べてみるのも楽しいです。これは台湾の夜市の食べ歩きの醍醐味の一つでもあります。私は臭豆腐と米血糕はどこの夜市でも欠かさず食べては「やっぱりあのお店の味には敵わないなー」「この初めての食感すごい!」なんて評価するのが好きです。

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夜市では写真の屋台のように、蒸し餃子が10個で35元(=約105円)、小籠包が8個で55元(=約165円)と、驚きのコスパでローカルな台湾グルメを堪能することができるので、初めて台湾に行く方にも、まずは色んな台湾グルメを少しずつ味わうのに夜市はオススメです。

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台湾の夜市は食べ物も去ることながら、夜市全体のお祭りのような雰囲気も醍醐味の一つです。私の好きな精誠夜市(高賽夜市)は駐車場の広い敷地で開催されるので場所が広いため、このように大掛かりな輪投げの屋台、子供用のゴーカート、巨大なバルーン滑り台、ゲームマシーンなどもあり、まるで小さな移動遊園地のような賑わいです。夜市の開催日になると、普段はがらんとしている駐車場に移動屋台がぎゅうぎゅうに並び、あちこちからバイクや自転車に乗った人々が集まる光景は、何度見てもワクワクします。皆さんも台湾に来たら、ぜひ夜市で本場の台湾ローカルグルメを探索してみてください!

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