寝る前に思ったこと

 真実や事実、核心がどうだったとか、本当はどうでもいいんだよ。隠された真相にわざわざメスを入れるような事もしなくていい。
 だって、こっちはヴェールに包んでいたいのだから。

 神秘的な現象を解明すること。人はどうしても意味を求めてしまう。知らないもの分からないことを理解したくなってしまう。
 ある段階まではいいとしよう。だが度を越えたその探究心やら好奇心は、真実の扉を開く事となり、地上から大切なものを消し去って行くことになる。
 
 いいことなのか。はたまた悪いことなのか。

 神は地に堕ちヴェールは無理矢理に剥がされる。

 知らなくてもいいことは沢山あって、逆も然りなのは理解しているのだけれども。
 正解や不正解すらその時代の流れで変質していまうが、暴かれたソレは二度と神秘性を取り戻すことはない。

 目を閉じ、耳を塞ぎ、口をつぐんで生きていけない世の中で、そんな事をぼんやり考えてたら眠たくなったから

寝る。

 おやすみなさい。

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