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彼の部屋の巻

雲坂雅哉の部屋は暗かった。不気味だった。

「お線香?」

わたしは、鼻をクンクンした。

「かわいいねぇ。犬みたい!」ドギツイメークの雲坂雅哉は、クスッと笑った。

笑顔は、少女漫画に出てくる爽やかな男の子って感じなのに、趣味?が不気味。

よくよく目を凝らして見ると、部屋中に、何体もの木彫りの動物が...

「こわい?」

雲坂雅哉が顔を近づけた。

「やっぱりイケメン...」

雲坂雅哉は、わたしの唇に軽くキスをすると、わたしのブラウスのボタンを外し始めた。


つづく

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