シンガポールで働くリアル④英語~あふれちゃうのをどうしたらいいの?~
こんにちは、シンガポールで働く日本人、ニコールです。
今日は前回からの続き。前回はこちら↓
1. 調子の良い日、調子の悪い日
シンガポールに来て2年目、英語は「なんとなく言ってることはわかるが、すらすらとしゃべれない」という状態からのスタート。
ただ、2年目になって突如として理解したのが、
「あ、英語もコンディションに左右されるんだ」
ということ。たしかに日本語も「今日は頭が働かない~」という日はありますが、英語のそれはもっと如実でした。私の場合、以下の条件で英語力の突然の低下(ポンコツ化)が発生。
1. 前日あんまり寝てない
2. 3時間くらい英語を使う場にいた後
3. 純粋に体調が悪い
こういう状態になると話は理解できても、いざ何かを発生しようとすると「あのーアレアレ、、、あのアレだよ」と固有名詞が全く出てこなくなることがしばしば。他は出てくるのに、固有名詞からダメになるという。
たしかに日本語でも固有名詞って一番出てきにくいものですよね。なんだろう、脳のつくり的に一番最初に落とされやすい記憶なのかな。。。
さらにコンディションが良くて英語がすらすら出てくる!という日もこの頃からたまに発生。その発動条件が私の場合はお恥ずかしながら「前日たっぷりお酒を飲んでて二日酔いすれすれの日」。。笑
あと1杯飲んでたら今日二日酔いだっただろうなぁというぎりぎりのラインだと、なぜか翌日すごく頭がクリアになり、英語が考えないでも出てくるという状態に。気分はマリオのスター状態です。ただ、スター状態は長く続かず、数時間もするとするすると普通の状態に戻ってしまうので、残念です。
2. あふれてしまうこの言葉をなんとかしてください
2年目は意識してボキャブラリーを増やす、つまり仕事で使う単語をたくさん覚えるようにしていました。単語をつなぐことができれば会話が成立することが感覚的にもわかってきていたので、表現できるボキャブラリーを増やすことで語れる事象を増やそう、という意図です。会話やメールで出てきた単語を毎回調べたり、人に聞いたりしながら順調にボキャブラリーは増えていったようで、だんだんGoogle Translateの力を借りなくてもメールが読めるようになっていきました。
2年目も後半に差し掛かった頃、ちょっとおかしな癖が現れ始めました。
「言葉がこんがらがってしまう」という現象が話している最中に頻発。何かを言おうとすると、複数の単語が同時に口から出ようとして並びもおかしいし文法的にも違うし支離滅裂!という状態。イメージでいうと、6車線の道路が突然1車線になるくらいのインパクト。渋滞どころか玉突き事故が発生。。。
これは今でもたまーにあるんですよね。おそらく、大量の単語という表現ツールを得たことで、相手からの質問や意見に対していろんな表現が考えられるので、脳のあちこちから「この表現はいかが?」「いやいやこちらの方が適切」と脳内ニコールによる大喜利合戦が起こっているのだと思料。
よくよく考えると日本語でも大量の表現候補の中から瞬時に最適解を選んで使っているわけなので、この「瞬時に最適解を選ぶ」という機能が弱いまま英語のボキャブラリーを増やしたことがこの原因だったのかもしれないなぁと今になっては思います、そう今になっては(´-`).。oO
この「言葉があふれる、こんがらがる」という現象が沈静化するのにはすごく時間がかかりました。結局それは3年目まで持ち越しの課題に。。。
3. 2年目で得たもの、学んだこと
2年目はただひたすらに単語を覚え、しゃべる量も積極的に増やし、すらすらとまではいかないものの、会話によって意思疎通を図ることができるようになった年でした。コンディションによって左右されることも気づいたので、悪そうな日にはメモを見て話すなど、英語との付き合い方にも慣れてきたかなと。
またリスニングも上達したのか、基本的にオフィスの人々の耳慣れた英語(人によって癖が違うので)であれば、多少早口でも聞き取れるように。このころから「Sorry?」と聞き返すことがぐっと減りました。
そして自分の中でも3か月に一回くらいの頻度で「あ、英語が上達した」と思うタイミングが来て、階段を一段ずつ上がっている感覚もありました。
あれ、このまま行ったら、私ネイティブに近づけちゃうんじゃない?
帰国子女みたいな感じになっちゃうんじゃない?
ふふふふふ(´∀`*)ウフフ
そんな淡い夢を抱いて、3年目に突入します。