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シンガポールで働くリアル③英語~地獄の1年目~

こんにちは、シンガポールで働くニコールです。

今日は英語力のお話。これに関しては私、3時間くらい語れる自信があります。現在もまだまだ実力的には足りない発展途上ですが、その前提で、どうやって英語力を伸ばしたか、どうやってサバイブしたかという実践的なお話ができればと。

1. 地獄のはじまり

そもそも私、シンガポールに来た時には小指の先ほどの英語力しかなかったのです。

もとい、来た時にはTOEIC850点くらいはありましたが、実践的な英語のスキルが小指の先ほどだったのです。

巷でよく言われる「海外で働くならTOEIC取っても意味ないよ~」というのはシンガポールに来てすぐ実感。例えていうと、歴史の勉強をすんごくしてきたら、実際のテストでやるのは体育だった(跳び箱とか)、くらいの落差がありました。。。

シンガポールに来た2017年、最初に携わったプロジェクトは一緒に働く人がローカルという環境だったので、最初の3か月くらいは毎日へこみにへこんで帰宅。言われていることもわからないし、意見を求められても話せない、自己紹介すらまともにできなくて周りから冷ややかな目で見られるという日常。言葉で困るというのはこんなにも精神をむしばむものか、というくらいへこみました。

辛いのは、たぶん日本語だったら十分に、意見も出せるであろう議論でも( ゚д゚)ポカンとなってしまうこと。。「本当の私はもっとちゃんと意見出せるのに!」のにという悔しさと「この人何言ってるかわかんないって思われてるんだろうな」という劣等感とで自分が無価値な気がしました。

あと、英語環境下にいると普段使わない脳を使うのか、消耗が著しいです。これは今でもそうですが、集中して何本も会議に出るとそのあと使い物にならないほどポンコツ化します。

2. 読む書く話す、どのスキルから立ち上がるか

ただ、日本にいるときに毎日のようにNetflixの海外ドラマを見ていて、リスニングだけは順応が早かったのが幸いでした。2か月もするとシンガポール特有の訛り「Singlish(シングリッシュ)」にも慣れてきて、断片的には単語が拾えるように。

また回数を重ねると、耳だけで聞くより、相手の唇の形を追うのも役に立つということがわかり、ローカルと話すときはいつも以上に相手の顔を(唇のあたりを)じっとみる、、、という変なコミュニケーションスタイルに。背に腹は代えられないのでアレですが、今思えばみんな暑苦しかっただろうな。。

そのあたりからは「とにかく言っていることを正確に理解しよう」というマインドセットで、ひたすらに人の話を聞くことに集中。その場で意見を返すことができなくても、今起こっていることについていければ仕事は回ると信じ、家や通勤途中でも英語のポッドキャストやドラマをひたすら聞いていました。

そして、話す方は全く改善がみられる、気配すらなく、会議のたびにEvernoteに話す内容を書いて、本番ではそれを読んでいました。。。なので、質問とか議論が始まると途端についていけなくなり、ひたすら相手の顔を凝視する、という日常が半年くらい。今思えば人生で最も暗い時代でした。笑

一方、書く方に関しては英語でのメールの書き方の本を読んだり、人の書き方を真似たり、とちょっとずつナレッジを蓄積。うちの会社は日報という習慣があり、英語で毎日学んだことなどを全社員向けに発信する機会があるのですが、それも文章を書く練習になりました。ただ書くだけだと誤文法や意味が合わない、つながりがおかしくなるので、毎回必ずGoogle Translateに入れて、日本語訳し、変な文章になっているところを修正。

文章書く上で役に立ったのは「Grammarly(グラマリー)」。

これをインストールしておくと、英語のスペルがおかしかったり、文法がおかしいときに指摘&修正してくれます。今でも大変重宝してます<(_ _)>これを開発した方は神です、ネ申。

3. 1年後の仕上がり

そんな感じで地獄の1年目は、周りのあたたかな目もあり、すらすらは話せないけど言われていることはわかる、メールやチャットだったら伝えたいことは伝えられる、という状態に。

特に役に立ったのは以下のものたち。
・ポッドキャスト:早送り機能で英語/日本語半々のチャンネルを聞くこと
・本:「英語のお手本~そのままマネしたい「敬語」集~」→メールの文章にそのまま転用
・Gossip Girl:ひたすらNetflixで毎日見ました。心の癒し&英語の耳慣らし。。

1年目が終わる頃、同じプロジェクトメンバーのローカルと初めて口論になりました。仕事のことで。今思えばすごくつたない英語ではあったけれど、自分が仕事で大事にしたいことをしっかりとその中で伝えられた時に、「あれ、英語ちょっと上達した?」と。

とはいえ、そんな瞬間はたまーにしかなく、基本はあうあう言ってたのですが。

私は比較的ネイティブの人たちと働く機会に恵まれている方(日本語は1日のうち1時間くらいしか使わなかった)だったのですが、それでもこんな感じだったので、英語で仕事できるようになるのはなんと遠い道のりであるのか、、、と思っていました。

という感じで地獄の1年目は終了。2年目につづきます(/・ω・)/

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