029.じっかにかえるかくごをきめる
ガンで入院している完全にメンヘラモードのお父さんですが、めでたく退院が決まりました。
だけど問題なのはお母さんで「え?!まじ退院してくるの!」のテンション。気持ちはわかる。お父さん歩くのもままならないし、喋るのもやっとだし、しばらく胃瘻が続くし、見た目は乾燥ごぼうみたいだし、70を過ぎた母親1人で世話をするのはあまりにもつらそう。
そういうわけでお父さんがガンになったときからうっすら考えていたことだったけど、しばらく実家に帰ることを決めました。
わたしにとって実家は逃げ場で、戦うところではなくて、そこにいまこういう状況で帰る、仕事の拠点にする、というのは本当に心が重い。毎月必死だけど、家賃を払いながら東京で自分で生活をして、好きな仕事をして、それがひとつの生活のモチベーションになっていた部分もあった。だけど人間いくつか腹を括らねばいけない!というタイミングがあるとしたら今だよなあ、と思いました。幸いなことに、わたしにはいま家族はいないし、仕事はフリーランスで場所の融通はきくし!なのでよかった!
思い返せば習い事をするときも、学校に行きたくないと泣いたときも、部活を選ぶときも、高校や大学を選ぶときも、仕事を決めるときも、仕事を辞めたときも、本当にただの1回も両親から「こうしなさい」とか「こうしたほうがいいよ」っていうことを言われたことがないです。「どうするの?」「ふーん、いいんじゃない」でおわり。それで黙って学費を出してくれたり、なにも言わずに仕事を応援してくれたりしました。だから今回のことも、両親から「帰ってきてほしい」とは言われてなくて、わたしが勝手に帰りたいから帰ることです。そういうスタンスで接してくれていた両親には感謝しているし、いまお母さんとお父さんを助けないでいつ助けるんだ!という、心持ちで、しばらく、帰ります。
帰ってみないことにはどういう風になるのかわからないので東京の家もとりあえずはそのままにしておくし、こんな大げさな決意表明してるけど、都心まで電車で1時間くらいだし、東京に行く頻度はちょっと減っちゃうけど、ともだちのみんなには今まで通りあそんで欲しいです。
固形物を飲み込めないお父さんのためにこんど栄養指導をうけて、家でご飯も作ったりするようになるので「でろでろのご飯を作るのが得意です!」って言えるようになりたいと思います。
やらねばならぬ、の気持ちで髪の毛をまた金髪にしました。しんどいなあって時こそたくさん笑えることをあつめて笑っていたいなー!と思います。自分の父親が弱ってるところなんてもうほんとに「まじ見た目が干しゴボウだな」って思って笑い話にするくらいの勢いじゃないとみてられないよ。
今回の日記はなんとなく無料にしてみた!
読んでくれてありがとうございました。
またね。
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