かわいくないネコのぬいぐるみ
持ち運べるかわいくないネコのぬいぐるみができました。
できました、なんて冷静に書いてますがとんでもなくむちゃくちゃうれしいです。持ち運べる!ぬいぐるみ!!
このぬいぐるみができるまでのことと、ぬいぐるみというものについてのおはなしをすこし。
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1.ネコのぬいぐるみができるまでのこと
ぬいぐるみ制作がはじまったのは去年の9月。セキグチさまでの打ち合わせからはじまりました。その時に見せていただいた商談用のショールームにはありとあらゆるキャラクターのぬいぐるみたちがずらり。ポケ◯ンもミ◯フィーもムー◯ンも「え?!これも!あれも!それも!御社が作ったんですか!」しか出てこず。この会社にネコを作ってもらえるのかとわくわく。
まずはサンプルを作ってもらうことになったので元になるイラストをお渡ししました。
ここから何回かのサンプルのやりとりをするのですが、平面のキャラクターをぬいぐるみにするのは想像以上にむずかしい!
修正をいれようにも「もうすこしかわいく」のイメージを具体的にどう伝えるのかということ。どこをどういうふうに直して欲しいのかを立体でどう判断するのかということ。サンプルは何十回も作れるわけではないので、決まった回数のなかでちゃんとかわいくしてあげたい!の気持ちで資料を作っては、担当の方にたくさんわがままを言いました。
↑これは2回目のサンプル
なんかすごいマッチョなのが届いたので全体的に修正をおねがいしました。
↑これは3回目のサンプル
体がすごくかわいくなったので顔だけすこし修正をおねがいしました。
それで完成したのがこのネコです!
ちゃんとやる気がなくてだらしのない、ぼてっと感のあるネコに仕上がりました。肩のラインがすべてを放棄してる感じがしてすごくいいです。
めちゃくちゃ微妙なニュアンスも汲み取って、形にしてくれた担当さんには頭が上がりません。さすがぬいぐるみのプロ。
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2.ぬいぐるみのこと
この猫は「たま」といいます。わたしが幼稚園の頃からずっと持っている猫のぬいぐるみです。特別な猫のキャラクターじゃない、たぶんデパートでそんなに高くない値段で売っていた猫のぬいぐるみです。わたしは子供のころから何の変哲もない動物のぬいぐるみが大好きで「うさ」とか「くまごろう」とか名前をつけては家族がそれ以外の名前を呼ぶとキレ散らかしていたような子供でした。(やだなあ)
この猫のぬいぐるみはうちにきて「たま」という名前をつけてからすごく大切な存在になりました。
かわいくないネコの名前を「ネコ」にしたのもそこに理由があって(どうしても便宜上エミネコと呼ぶことはあったけれど)「いつかぬいぐるみができたら、お家に連れて帰ってくれた人が好きな名前をつけられるようなキャラクターにしたい。」と思っていたからです。
わたしがこのネコに「マカロン」っていう名前をつけたらなんかきっとマカロンみたいにふわふわかわいい感じのネコなんだろうなってイメージができちゃうし、「みそしる」って名前をつけたらなんかしぶいネコのキャラクターなんだろうなって思われてしまうかもしれない。そうじゃなくて、ネコがどういう存在なのかは受け取ってくれた人それぞれが決めてほしい。名前はすごく特別だと思っていて、おなじ顔した同じ体のネコのぬいぐるみでも違う名前をつけてもらって、その人だけのネコにしてほしいのです。
そんなわけでBASEで購入していただいた方には命名サービスをしていますがかなり適当なのでまったく期待しないでください。
↑これは三つ子ちゃんで購入していただいたお客様のなまえ
まぜるとたまごかけごはんになりますね。
↑これは「いとう」というおなまえのお客様分のネコにつけた名前です。
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そんなネコのぬいぐるみは先日から販売を開始して、たくさんのお家が決まりました!楽しみにしていてくれた人も多かったみたいでうれしいです。ありがとうございます。
デカネコとの特別セットも販売中です。デカネコは日本のお布団メーカーさんに作っていただいた、つやつやしっとりの肌触りのめちゃくちゃだらしない体つきの仕上がりとなっております。
お家に届いたらたくさん可愛がってあげてください。
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最後に、このぬいぐるみをつくるきっかけをくれたファブリックエイドの渡耒社長ほんとうにありがとうございました。
渡耒社長はこれを作ったり音楽を作っている人です。
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お手元にネコが届いたらぜひ「 #かわいくないネコのぬいぐるみ 」でツイッターやインスタグラムで報告していただきたいです。探しにいきます!
今日もさいごまで読んでくれてありがとうございました。
またね。