見出し画像

最期の日に息子に伝えたいこと〜わたしの宝物〜

とても久しぶりの梶谷玲子先生のアートワークセラピー。
玲子先生に初めてお会いしたのは、もう4年くらい前になるのかな?ウチの写真スタジオで毎月プロフィール撮影会というものを開催していた頃に、撮影にお越しくださった時。私はその頃、体調がとても悪く、無理をして店に立っていたため笑顔でご挨拶をすることも難しく、玲子先生は「ドデーンと構えた奥さん」という印象を私に対して持ったそうです。

2年近く前にFacebookの投稿でアートワークセラピーのことを知って、初めて参加した時には、「あら、ちえさんってこんなに可愛らしい人だったの!」と驚いていらした。病気も落ち着いて、随分と自分を受け入れて自然体の私になれていたからね。

さて、久しぶりの参加。でもメンバーは前回のまま。そう、このメンバーにとても会いたくなって再度参加をさせてもらったのだ。自分を何も隠すことなく、偽ることなく、そのまま見せても大丈夫なメンバー。

玲子先生から出されたお題は『わたしの宝物』。

最期の日。まさに自分が息を引き取ろうとしているその時、誰に何を伝えたいですか?
それをイメージしたら、自分の等身大の紙の上に思い思いのポーズを取り、どなたかにクレパスで形どおりになぞってもらう。殺人現場のようなその自分の形をベースに、思うがままに絵の具やクレパスで描いてゆく。

画像1


私は息子のHayatoを想い、私とHayatoの共通点である自閉症 の虹色を描いた。毎晩のハンドマッサージの時にレイキのエネルギーを送る私の両の手は赤く、またHayatoの手からエネルギーを受け取る胸も熱く赤く。
この両手の指をいっぱいに広げた形は、言葉が話せないHayatoが「嬉しい」「楽しい」と感じたときにやる手の形。
「地球で暮らして楽しかったね」って伝えたくて。

足裏から地球に根を下ろしていた身体を引っこ抜いて、宇宙(そら)へ。
「Hayato、先に宇宙に還るね。後で会おうね」

私には、嘘を嘘で塗り固めて、自分にも他人にも嘘をつき続けて過ごした10年間があった。そうして自分に楔(クサビ)を打ち込みながら過ごしてたから、精神も魂もボロボロになってた。そんな時にHayatoが現れて、私をわたしに還してくれた。私の元にやって来てからゆっくりと時間をかけて。
10年かけて。やっと還ってきたよ。

ただいま。

虚構の中で暮らしていた頃、私はHayatoのことを1ミリもかわいいと思えず、自分のことを氷のように冷酷な人間だと思って絶望した。だけどそれは、魂の部分にまで楔を打ち込まれないよう、高次の私が心を凍らせて守ってくれていたんだ。

夫に出会った頃、私は毎日のように泣いていた。夫は私のことを「いつも泣いてて、この人は僕がいないとダメだ」と思ったそうだ。
私は人前で絶対に泣かない。そんな私を泣かせてくれた夫の存在は、本当に私にとって救いだったし、今でも私の唯一の救いとも言える。

Hayatoが私の心を守るために黒いものを箱に閉じ込めて鍵をかけてくれて、夫は芯の凍った部分を少しずつ溶かしてってくれた。その後、Yuiが私の太陽として現れて、どんどん心を溶かしてってくれた。
溶けて溶けたら、パンドラの箱から一気に黒いものが吹き出して、私は一時的に病気になって動けなくなった。それはまた私に必要な時間でもあった。溜め込んでいた毒を排出して排出して、自分の過去と現在と向き合って向き合って、自己治癒力を上げて上げて、元の私が戻ってきた。
パワーUPバージョンのわたし。

ありがとう。
大好き。
わたしの家族。

いいなと思ったら応援しよう!