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不思議😆骨董招き猫せんきっつぁん物語19「妖怪⁉️座敷童子」
オレの名前は千両箱のせん吉
今は、せんきっつぁんと呼ばれている
あっ!そうだ!
またの名は千両役者のせん吉だ
ヨロシクな
座敷童子って知ってるか?
オレは知っているというより
同居している感じだったな
座敷童子と呼ばれるそいつは童子といっても凄いやつで、実は変幻するんだ
オヤジが寝たあとしばらくすると
箸がカチャカチャ鳴り始める
それは奴が出てくる合図で、
スーッと現れてはオレの方を見てニヤリと笑う顔は、
ちょっと凄みがあって、オレは毛が逆立っちまうんだ
誰が童子なんて言ったんだ!立派な妖怪じゃねぇか!といつも思っていた
そいつは口がでかくてよく食うが、
飯を食ってる時とかくれんぼして遊んでいる間だけ、可愛い童子姿だからみんなそれに騙されちまうんだな。
しかし本当の姿は、いいオトコに化けていた化け猫と、いいオンナに化けていた化け狐との間に生まれた童子で、
物凄い妖力を持っているんだ。
オヤジのところにいた童子は名前を「みどり子」と言って、表向きは小綺麗な童子姿だった
それが変幻し始めるとどんな姿になるか見た事ない奴には到底分からないだろうな
一つだけ言っておくと、変幻を目にした人間は生きてはいられないらしい
気をつけた方がいいぞ
みどり子だが、得意技は人を金持ちにする事で、嬉々として金を降らせていた。
その昔降らせ過ぎたら
降らせた家は皆んな人が変わったように金をめぐって荒れ始め、結局一家離散しちまったらしい。
そんな力のあるみどり子が居たから
オヤジの店はボロかったが物凄い繁盛していた。
みどり子という座敷童子の妖力は半端なかったんだなと思う。
あいつ今はどこの家にいるんだろうな