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CreepyNutsにハマったが俺はまだライブに行けていない

みなさん、推し活してますか?
こちらは「オタクが推しを語る Advent Calendar 2021」3日目担当のnoteになります。(遅刻申し訳ない…)
現在テレビにもガンガン出ている推しことCreepyNuts,日本語ラップで活動する二人組、R-指定とDJ松永について語っていきます。

CreepyNutsとの出会い

はじまりは2019年の冬のことでした。
当時、第一子を出産した直後。出産直後にもかかわらずワーカホリックな自分は、子供が寝た深夜にこそこそ仕事をしていました。新生児との生活は楽しいですが、仕事がもはや人生の一部と化しているため、ベビーシッターさんに子供を見てもらいながら仕事、子供が寝たら仕事、そして深夜の集中タイムに仕事…という感じで、合間合間で仕事をする日々でした。

深夜の仕事はなんだかやたら捗る傾向があるのですが、そういう仕事のお供はいつもラジオです。冬の深夜はいつも寒いですし、世界に自分ひとりのような気持ちになります。なおかつ私の仕事はデザインワークなので、何かを見ながら作業するということができず、耳で何かを聞きながら仕事を進めると効率がよくなるのです。

深夜ラジオから聞こえてきた「たりないふたり」


その時聞いていたラジオ番組は山里亮太さんの「山里亮太の不毛な議論」だったかなーと思います。なんかこう…誰かの面白い話が聞きたい…という温度感でラジオを聞いていたので、深夜でも元気に話している人、というのを求めて聞いていたと思います。
深夜2時とか3時の眠気マックスの中であくまでBGMとして聞いていたのですが、そこで山里さんがかけた一曲にノックアウトされてしまいました。

君にも何か足りない きっと何かが足りない 足りない

Creepy Nuts 『たりないふたり』

https://www.youtube.com/watch?v=OiptKns1l4A

この歌詞がやたらに刺さってしまったのでした。
当時、慣れない子育て中、思う通りに動けない産後、仕事はなんとか子供を見ながらやっているけれど不安と焦りがいっぱいの日常…それこそ他の人のSNSを見て「自分には何かが足りない」と思っていました。

アレもしたい コレもしたい それでも他人の目が怖い
アレ足りない コレ足りない 結局のところ 自分が足りない

Creepy Nuts 『たりないふたり』

同じく子育て経験のある人、深く子育てにコミットした人ならちょっと共感してもらえるかもしれないのですが、子育てって「自分」が消失していく感覚になる時期があるのです。
例えば私は本を読むのが好きなのですが、産後は目が疲れてしまうので全く本を読むことができなくなりました。どこかに出かけることもほとんどできず、でかけたとしても買い物に行って帰る感じです。
なおかつ他人の目が怖いって感覚もちょっとありました。子育て中の母親、やたらいろんな意見にさらされる機会が多いです。善意からくる意見もありますが、SNS上のつぶやきを見ているだけでも疲弊してしまう機会も多く、あれもしたいこれもしたいという気持ちばかりが膨らんでいる時期だったので、「たりないふたり」は私の気持ちの一面そのままだ!と思いました。


カナダでのロックダウン、心の支え日本語ラップ

また、私は2019年末〜2021年はじめまでカナダ・モントリオールで暮らしていました。カナダでの生活は楽しかったのですが、着いてそうそうにコロナ禍が押し寄せてきました。
12月に渡航→3月にロックダウンがはじまりました。
手探りの中、ただでさえ慣れない異国でどうしていいかわからない日々、モントリオールはフランス語圏で、聞こえてくる会話は基本フランス語、そして英語…。欲求として「日本語が聞きたい…!!」という気持ちが膨れ上がっていきます。

そこで日本語ラップを聞くのがめちゃくちゃ染みました。
日本の皆はいまどうしているのだろうか、我々がカナダの家に閉じこもっている間も世界は変わらず動いているのだろうか、CreepyNutsの活動はどうなるのだろうか…? ロックダウンでガチガチのステイホームをしていると、だんだん時間の感覚が間延びしてゆくのですが、CreepyNutsが新曲を出したよというニュースを聞くと元気が出ました。
最初に「たりないふたり」を聞いたときのドキドキ感、「とんでもないものに出会ってしまった…」という”であってしまった”感、それをずっと感じながら聞いています。

帰国したが俺は未だにライブに行けていない

そんなこんなで一年と少しが経ちましたが、未だにコロナ禍は開けていません。我々もロックダウンがいつまで続くかわからないこともあり、段階的にロックダウンがゆるくなった頃合いをぬって帰国しました。
帰国してみると日本は(モントリオールに比べて)状況もその時は落ち着いている印象で、ライブもばんばんやっており、行きたい〜〜〜〜!!!!という気持ちになりました。
しかしまだ私はぜんぜんライブに行けていません。
チケット争奪戦に参加すらできていないというか、ミュージシャンのチケットを取るのが久しぶりすぎてとり方を忘れてしまった…というなさけない状態です…。
あとあまりに心の支えにしすぎていて実物を見に行く勇気が出ないというめんどくさいオタクの権化みたいな気持ちもあります。

バレる!を心の支えにしたAdobe MAX登壇

話はかわりますが、2021年10月にAdobe MAXに参加

こちらの準備がめちゃめちゃ大変だったのですが、準備中ずっとCreepyNutsの「バレる!」を聞いて頑張っていました。


自分のやってきたことには一定の自負はあるのですが、Adobeという大企業の用意してくださる大舞台、自分はできる!やれる!世界に伝えたい情報を伝えられる!と思わないとやってられず、もう気持ち的には「この俺の天賦の才を世界に叩きつけてやるんよ」というテンションじゃないと準備ができなかったのです…。
この「バレる!」はR-1グランプリのテーマ曲、つまりお笑い芸人の方々のために書かれたものですが、舞台に上がるということについてテンションめちゃくちゃ上げてくれる神曲だと思っています。

30代も後半だがのびしろしかないと思って行きていく

そんなわけで、この数年間、人生のつらぽよだったり大舞台だったりをCreepyNutsの曲に支えられて生きてきたと思っているのですが、最新曲「のびしろ」もめちゃくちゃ心の支えになっています。

嫌われ方や 慕われ方や 叱り方とか 綺麗なぶつかり方
覚えたい事が山のようにある…のびしろしか無いわ
俺らまだのびしろしかないわ

CreepyNuts「のびしろ」

人間死ぬまで学習とのびしろしかないぜ!と思いつつ、今後も推しことCreepyNutsといっしょにのびしろ広げて行きたい気持ちです!


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