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【初めてのIR会議通訳で感じたこと】
月曜からの3日間、日本とロンドン間のIR会議で初めて通訳をしました。
※IR(Investor Relations:インベスター・リレーションズ)とは、企業が投資家や株主に対して財務情報や経営戦略を適切に伝えるための活動を指します。主に上場企業が行うもので、企業と投資家の信頼関係を構築する役割を果たします。
ご依頼いただいた企業とともに、投資家との会議に5回出席しました。
そこで改めて感じたのは、
結局ビジネスは「ヒト・モノ・カネ」ということ。
当たり前の話ですが、どれも適切な投資が必要。
・ヒト(人材) → 育成が必要
・モノ・サービス → より良いものを作る必要
・カネ(資金) → 投資し、成長への再投資で増やしていく
どれかに偏ると、バランスを崩してしまう。
IR会議を通じて、「ヒト・モノ・カネ」がすべて連動していないとうまくいかないと再実感しました。何十年前の日本とは違い、今は「ヒト」への投資がより重要な時代。そして、人への投資は時間がかかる。すぐに結果が出づらいからもどかしい。でも、ここをおろそかにすると、プロダクトアウト型の会社でも今後は確実に衰退する。
経営者がどこにリソースを投じるかで、企業の未来が決まる。IR会議を通じて、そんなことを考えた3日間でした。
英語も「ヒト・モノ・カネ」が大事。
ニコハチは英語教育をしていますが、企業の英語研修に携わる機会が増えています。海外進出を目指すなら、最低限の英語力は必須。
・英語習得には時間がかかる。けれど、何かしらの形で投資しないと成果は得られない。
・AI翻訳やAI通訳が発達しても、自分の言葉で話せないと信頼は得られない。
・IR会議でも、生のコミュニケーションの重要性を改めて実感。
そして、企業の英語研修もまた、「ヒト・モノ・カネ」が連動していないとうまくいかない。戦略に合っているか、正しいインプットがなされているか、プロセスが最適化されているか。費用対効果に合った結果が出るかどうか。...あ、これオペレーション戦略だな(笑)
英語研修は、単なるスキルアップではなく、グローバル市場での競争力を高めるための経営戦略の一環。
グローバル市場で戦う上で考えることはまだまだある。でも、それはまた別の機会に!
この案件のおかげで、ファイナンスの復習ができたのはもちろん、企業戦略の議論や大きな数字の英語でのやり取りもスムーズになったと感じます。MBAで学んでおいて良かったと、改めて実感しました。
今後もIR会議通訳の依頼は続く見込みなので、国内外の経済の動向をしっかり追っていこうと思います。今回の経験で少し自信がつきました。