【地域おこし協力隊】3年間の振り返りをしたら、ちゃんとフェーズごとにステップアップしてることが見えて面白かった【ポートフォリオ】
2018年から2021年までの3年間、島根県で地域おこし協力隊として活動をしていました、ふなやまと申します。
3年の任期を終えて、そのまま着任した町でもう少し過ごしたいなぁと思って、個人としてこの町で独立して生きていくことにしました。
というところで、せっかくなのでこれまでの3年間を振り返ってみたところ、意外と協力隊着任してから、自分がやったことがざっくり1年ごとに、ちゃんとフェーズとしてステップアップしてるんだなと気づいたので、まとめてみます。
これからやってみたいこととかお仕事募集とかも最後に書いてますので、よければ見ていってください。
Phase 1:地域で動くPJって面白い。もっと伝えたい
2018年に津和野にきた時からやったこと。誘われる形で始めた仕事の一つの「情報発信」だったけど、地域の魅力を自らの目で深堀し、伝えるというのはとても面白く好きな仕事になりました。
■記事執筆発信
「つわのもよりみち(旧ツワノシゴト模様)」というウェブメディアで3年間で50本近くの記事を執筆してきました。執筆内容は主に、まちの人の取材やイベントレポートでしたが、他社メディアとのコラボ連載の一環として、まちのあり方を科学的に捉える、という記事も書きました。
も書きました。
客観的にドライに状況を描写するというよりは、書き手(僕自身)の感情を乗せながら、自分にとってどんな心情の変化があったか、あるいは取材者・イベント参加者にとってどんな変化があったか、ということ絡ませながらに記事を執筆することが多いです。
■撮影(主に写真)
イベント時の撮影が上手いです。(http://tsmoyo.jp/post-6090)
最近やった子供向けのイベントでは、参加してくれた子の保護者向けに、イベントの写真を即日すぐに見てもらえるように、イベントの最後に配るカード作ったりしてます(QRコードから写真アルバムに飛べる仕掛け)
動画編集も始めたので、編集お困りの方もお声がけください!
■発信イベント企画・運営
津和野の魅力を発信する機会として、東京の鶯谷のスペースを拠点に、食・人をテーマにしたイベント「まるごと津和野Night」の企画・運営を行いました。
東京へ行き、僕が町の魅力をプレゼンする、だけだとなんか面白みないし、魅力伝えきれないな、と思い、途中からは現地とzoomで繋いだり、時には企画主催の僕は東京に行かず、津和野から魅力を伝えたりもしました。
Phase2:地域で動くPJを、一緒に作りたい。深く関わりたい
2年目の2019年からは、地域で動く人に話を聞くだけでなく、自分も一緒になって考えたり、時には企画の中に入っていって一緒に作ったりするようになりました。
■地域活性系PJの軸作り(壁打ち・コンサル)
自分のプロジェクトを持っている、けどこれなんでやってるんだっけ、自分がやりたいことって本当にこういうことでいいんだっけっていう、心のモヤモヤ・PJ軸のブレを、一緒になって考えてきました。
壁打ちをする中で大事にしてきたのは、その人の哲学や価値観と、今のPJ軸の整合性。このあたりってかなり感覚的なものになってしまうけど、その人が本当にやりたい部分ってなんだろう、今どの部分は一致していて、どの部分はブレているんだろうか、っていうのを探りながら、整理していきました。
グラフィックレコーダーの方と一緒に話を聞いて、整理した内容をシカクカすることもありました。これがなかなか、他の人に説明するためのツールとして強い。
大きくて強固な軸を作る、というイメージよりは頭の交通整理、のイメージ。ここをきっかけに、他のメンバーとも議論を深めながら、PJの軸を決めてもらう、という形が多かったです。
【やってきた事業】
①糧
②津和野と東京をつなぐ子ども向けキャンプ事業(上記画像)
③温泉街で新たに開くカフェ事業
④野菜系メディア事業
■高校生のPJ伴走
津和野高校のプロジェクトの関係で何度かお声がけをいただき、高校生のプロジェクトを応援することもやってきました。
その中で大事にしてきたことは
・やりたいことに耳を傾ける(なるべく高校生の自発的な発言に任せる、ので放置もする)
・フラットにコミュニケーションを取る(アクションを提案するなら、自分もそれを一緒にやる、くらいの気概)
相手の気持ちの乗り方を見ながら、やってみたいことを整理したりしました。
Phase 3:地域で動くPJを、自分主体で作りたい。
2年目後半から3年目。誰かのプロジェクトに伴走、ではなく「自分が」あるいは「自分たちが」を主語として活動することが増えてきました。
■学び場の企画・運営
地域・まちの中には様々な課題があって、じゃあそれをどうしたら解決することができるか・あるいは解決のために動き出すことができるか、ということを考えた3年間でもありました。
地域・まちの課題の解決に向けて動き出すために必要なことは
①課題(見えてなかった世界)を知るこ
②自分にとって欲しい知識を身につけて、好奇心を掻き立てる
が、大きくあるんじゃないかな、という過程の元、以下2つの場を設計。
・大人とオトナの学級会:まちの人が立場・年齢を超えて課題について議論をする場
・未来の教科書:外部講師を呼んで、日常ではなかなか得られない刺激的な学びを得る場
■子どもたちの居場所作り
地域の課題解決に、自分も一主体者として関わる経験もしました。
小さなまちだからこそ、子どもたちの放課後の居場所がかなり限られてしまう。そんな課題感から、子どもたちの放課後(平日夕方・休日・長期休暇)の居場所を作るためのPJを発足しました。
夏休みには、津和野小学校の全校生徒の2/3が参加し、保護者の方々からも「神企画」と太鼓判を押されました。
■古民家DIY
2020年9月末から、築100年以上の古民家をほぼ全てDIYにて改修しました。
クラウドファンディングも実施し、200名以上の方の支援をいただき、無事達成いたしました。
また、これまでの繋がりなどから、地域の方や小学校・高校はたまたクラファンの支援者さんまでが一緒になってDIYを手伝ってもらいました。DIY関わった人数では累計100名近く。
電動工具とか、ほとんど触ったことなかったけど、教えてもらいながらでやれば結構できる!みたいな発見は面白かったな。
Next Phase :地域で動くPJを、自分の仕事に変えていきたい
「自分たちが」の主語から始まり、多くの方の支えがあって、オープンまで辿り着けた「まちのオフィスQ+」。
ここをどれだけ盛り上げることができ、必要としてもらえるか、継続して愛される場所にして、事業としてどのように運営を続けていくか、を追求していくのがこれからのフェーズ。
■まちのオフィスQ+
(Instagram最高なのでぜひフォローしてください)
「課題解決の拠点」をテーマに、まちの人と一緒に自分たちが主体となってまちを面白くする人が増える、そんなことを目標に運営していきます。
機能としては、コワーキングスペースとコミュニティスペース。
僕はここの企画や広報をします。
魂込めて作ったこの場を、どうやって運営していくか、続けていくか。
それが、これから挑戦していくフェーズになっていくんだ。
そう思いながら、まちのオフィスQ+のチームメンバーとも日々改善をしながら津和野生活4年目です。
今の僕は、ここに来る前に比べて、地方とか地域の中で生きるってめちゃくちゃ面白いなって思っています。仕事と生活が良くも悪くも、境がない。
仕事での学びは生活を豊かにすることにつながるし、生活の学びは仕事を楽しくすることにつながる。
こういう面白さを知って体感してほしい。そしてその先に、地方とか地域の中で働く・生活する、をポジティブに捉えられる人が増えたらいいなって思っています。
地域の課題に対して、行政がダメだとか、あいつがよくないから、みたいな愚痴や諦めを吐露するのではなく、じゃあこうしてみようって宝探しを続けるように、解決に向かってアクションを起こす人が増えて欲しいって思っています。
僕はそれを、まずはこの地域の人たちと一緒に作って行けたらいい。
そしてゆくゆくは、津和野高校を卒業して大学に行った人たちが、積極的な選択として「新卒で津和野に働きに戻ってくる」をやりたい。
そういう循環ができてくると、まちはもっと面白くなるんじゃないかな〜!
そういうわけなので、しばらくはここ津和野を拠点にします。楽しいまちなので遊びに来てください。まちのオフィスQ+を使ってください。
独立したばかりで、個人で別の仕事欲しいので、Phese2に書いたような、PJの壁打ち・コンサルタントはやりたい。
もしこれ読んで、話聞いてほしいな〜って方はお気軽にご連絡ください。
note最後まで読んでいただきありがとうございました。
協力隊3年間を終え、地方で、個人として動いていくのって簡単じゃないと思うんですが、「面白い」に愚直に楽しんで生きていこうと思います。
最後に「このnote面白かった」とか「応援するよ!」という方いらっしゃいましたら、投げ銭的に金額入れてもらえると嬉しいです。
仕事に飢えているので、一緒にこんなことやろ〜ってお声がけもお待ちしています。
それではまた!
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