25歳男が人生で初めてジャニーズのコンサート見に行った
ども。夜が寝かせてくれないので起きて文章を書くことにしました。ふなやまです。
2019年5月5日、sexy zoneのライブを見てきました。
この話、個人的に相当ツボ入ってて最近出会った人には隙あらばしてしまうので、何回言うねんって思う人もいると思うんですが、もう何回も同じ話しないぞ、という自戒も込めて書き出します。
今まで、バンド・フェス・女性アイドルと、いろんなライブを見てきたけど、それとは全然違う光景がたくさんあって、とにかくめちゃくちゃ面白かった、sexy zone最高っていう、それだけのお話ですが、よかったら見ていってください。今回も長くなるよ。
この話したらほぼ全員に聞かれる「なんで行こうと思ったの?」という質問。
3年前くらいから「一回でいいからジャニーズのライブを見てみたいなぁ」と思っていました。それは「なんかジャニーズのライブって、秘密の花園感があって、男はなんとなく入りづらいような印象だけど、多くの人を惹きつけているわけだし、わかんないけど花火バンバン使ったりセット豪華だったりと世界観の演出は凄そう」という好奇心から。
なぜsexy zoneかというところでは「彼らのプロ意識の高さに惹かれたから」。去年まで全然知らなかったけど、2018年の夏頃にsexy zoneが「3日間で人生は変わるのか?」みたいなテレビ番組で、漫才師や漫画家など一流の人のところに3日間弟子入りして、技術を学び人生を変えられるか検証する、というものをみました。3日間という限られた時間の中で、結構な無理難題に真摯に取り組んでしっかりアウトプットを出してくる姿を見て素直に「この人たちアツいなぁ」と心動かされてしまいました。そのあと、友達にsexy zoneのライブDVDを見せてもらった勢いでそのままファンクラブへ入会。無事チケット当選して気付いたら横アリの客席にいた、という流れです(もともと嵐関ジャニnewsあたりを行こうと考えていたけど倍率高そうだからやめた、という話はオフレコでお願いします)。
さて本題のライブ当日。
事前に今回のツアータイトルにもなっているアルバムと、5周年ベストをゲオで借りて、ツアーのセットリストも教えてもらいながら予習をして挑みました。
今回ライブに一緒に行ってくれたのは、親友くんの元カノちゃんとそのお友達二人(複雑!)。ジャニーズライブには何回も足を運んでいる猛者で、うちわいっぱい持ってました。僕もライブを全力で楽しみたいなって思って、うちわ作りを手伝ってもらいました(完成品がこちら)。即席のクオリティはさておき、工作するのは普通にめっちゃ楽しかったです。みんなに手伝ってもらったので、文化祭準備してるみたいでした。
当日会場に着いて開場を待ってる人たちを見て、思ったことは「本当にみんな今からライブ見るんだよね?」ってこと。
バンドアーティストもそうだし、乃木坂や欅坂のライブを見た時も、会場周りにはライブのTシャツを、これでもかと言わんばかりに自慢げに着て、なんなら「推しメンのタオルをどれだけ体に巻き付けられるか」でマウントを取り合ってる人たちがいるくらいなのに、そういう人を全然見かけない。「新参者はまずライブグッズでTシャツとタオルを買ってこい。話はそれからだ」がこの世界の常識だと思っていたのに、マジでいない。それどころか、スカート履いてきている女性がめっちゃ多い。ライブって、基本的に「動きやすい格好で!」っていう風に教わってきたので「大丈夫なの?それで本当に楽しめるの?どっかで着替えるの?」とか思ってたら、どうやらそのまま参戦するらしい。一緒に行った子たちもみんなスカートだった。
んで「なんで、みんなスカート履いてきてるんだろうね」なんて軽く聞いてみたら「そりゃぁみんなデート気分だからだよ!」って返ってきた。その返しに驚きつつ重ねて「ライブTシャツ着ないの?」って聞いたら「好きな男に会いに行くのに、Tシャツで行くやついる?」って怒られました。
それを聞いた時、なんかめちゃくちゃ納得感があって「おもしレェェ!」と思いました。どうやら、今まで行ってきたいろんなライブとは全然違うものを求めてる人たちが集まっていそうだぞこの空間は、というところが見えたから。
それから他の女性のお客さんの様子を見ていたけど、やっぱりみんなすごいオシャレをしてきているし、幸せそうな顔をしながら開演を待っている。なんなら開演直前まで念入りにメイクしてる人もいた。
ライブ開始前、いつも通りタオルを肩にかけていたけど、周りにはタオル出してる人全然いない。「ねぇ、タオルって使うことある?」って聞いたら「ん〜泣いた時とか?」と言われたので、使わないってことか、と判断した僕はタオルを静かにバックに戻しました。
唯一買ったペンライトと即席のうちわを手に持ち、いよいよライブスタート。
ライブ自体は、やっぱりプロ意識の高さが健在でパフォーマンスはすごいし、カメラ目線をめっちゃ意識してるから、スクリーンにいい顔が映る。男だけど「眼福だなぁ」とか「こうやってカッコつければいいんですね」とか思ったりしました。MCも面白くて、普通にバラエティ番組みてる感覚でした。会場を煽るのも上手だった〜。
ライブ中、ちょこちょこ観客の様子を見ていたけど、楽曲にのせて体を大きく動かしてる人は全然いない。見える範囲だと、テンション上がった僕だけ。みんなペンライトを振りながら、メンバーの一挙手一投足を一瞬でも見逃すまい、という眼力で見つめている。双眼鏡を持ってる人もたくさん。
カッコいい姿・キュンとする仕草・可愛い表情それらが大型スクリーンに映し出される度に会場中から湧き上がる「キャー!」という歓声。前に別のジャニオタ友達から聞いた「ライブカッコよすぎて今まで出したことないような高いヘルツの声でた」っていうのがよくわかりました。どこからそんな音出る?って感じ。僕も周りにつられて「きゃー」って言いたくなるんですけど、どう考えても声高が足りない。出したことない高いヘルツ、全然出せなくて悔しいので声を押し殺すという方針でしのぎました。
そんなわけで、演出の豪華さもパフォーマンスも曲も観客の様子も満足しまくって、終始楽しめたライブでした。
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今まで僕が見てきたライブって、基本的に「音楽にのせて体を動かしたい」とか「アーティストと、それを見にきたファンと一緒に一体感を得たい」っていう人が集まる場がほとんど。要は、ライブ空間の中でいかに感情を素直に出せるか、みたいなとこを求めてきている気がする。
女性アイドルを見にきている人たちは「いかに公式グッズを買って、その愛情を全身と財産を使って表現して、同じ空間にいることを楽しめるか」みたいなところが特に顕著。推しメンの担当色一色でコーディネートをしてくる人、なんなら髪も担当色で染めちゃう人がいるくらい。とにかく「あなたを愛してるぜー!」をあれやこれやを駆使して表現しまくっている。「愛してる!」という気持ちを出している。
アーティストが好きということをグッズや担当色からアピールすることで、アーティストが楽しそうにライブしてくれる・喜んでくれるって思っている。だから、自分の見てくれがかっこいいかどうかは、多分そんなに重要じゃない。スーツでビシっと決めてライブ観に行く人はきっと仕事帰りにそのまま来た人(僕は2回くらい仕事帰りにスーツでライブ行った)。
一方で今回のsexy zoneを見にきてた人たちはそれと真逆なのかなと。
「好きな男に会いに行くために自分が一番綺麗・可愛くなれる格好」で向かっている人たちは、きっと「愛されること」を望んできている。
それに対してアーティスト側も、120%応えるために、アーティストとして来てくれたファンに、精一杯愛を伝えられるようなパフォーマンスをしていく。カッコいい姿とか、ちょっとお茶目な姿とかから恋人感を出したりする。
sexy zoneがその辺強いなって思ったのは、愛の応え方として、ちょっと過激な表現(ベッドシーンを彷彿とさせるものとか)が、コンセプト的に許されるんですよね。たぶん嵐とかにはできない。セクシーは正義。
だから、愛されに来たファンに対して、アイドルでは到底叶わないようなシチュエーションを妄想させるようなことができるので、他のアイドルからちょっと抜きん出ることができる。キンプリが人気なのもきっと同じで、お姫様気分を味わえるから人気になってる。
この話を友達にしたら「なんか恋愛における、男女の行動の違いと似てるね」って言われました。うまく説明できないけど、たしかにそうかもなぁ、と納得感がありました。
「愛してるぜ」を直線的に表現する女性アイドルファン、「愛されること」を求める男性アイドルファン、両者の違いが自分なりに落とし込むことができたので、とても楽しい1日でした。
これ、平成ジャンプとかキスマイだったらどうなるのかなぁとか思い始めてるんですが、沼になりそうなので、ジャニーズ開拓は一旦ここで終わりにします笑。
【あとがき】
sexy zoneの中だと、推しは松島聡くんなのですが、活動休止中で拝見できませんでした。戻ってきてくれるといいな〜そしたらまたライブ行く。