【資産形成法編7】週刊エコノミスト3/1号「損しない!資産形成&年金 仕事」を読んでみた②
nicoと申します。
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前回に引き続き、週刊エコノミスト3/1号特集「損しない!資産形成&年金 仕事」の感想を書いていきたいと思います。
新 働き方3 北欧の改革、4 「70歳」就業、5「越境転職」時代
日本の大きな課題として「雇用の流動性を高める」ことがあると思います。
新卒での就職活動の大変さ、ブラック企業があり続けること、女性と男性の年収差が縮まらない点、ひいては引きこもりやニートについても、一度キャリアが途絶えるとなかなか再浮上できない問題が挙げられるのではないでしょうか。
一度始めたことはやめてはいけないという刷り込み。同調圧力が強くやめたくても言い出せない空気。わがままなのではないかと思ってしまう癖。
どれも覚えがあります。
私は転職を何度かしていますが、空白があるのは出産前後の2年半と、うつ状態で休職→退職してからの半年間の2回です。
専業主婦から再就職への道は本当に険しく、結局派遣社員として働き始めましたし、うつ状態からの復帰も派遣社員としてでした。
派遣社員は明確なジョブ型雇用なので流動性が高いのだと思います。私はともかく仕事をしたかったので、派遣で働けるのはとてもありがたかったです。
もちろん、正社員というメンバーシップ型雇用と比較したら派遣社員その他非正規雇用は極めて不安定です。
でも、正社員にこだわって就職できないのであれば非正規でも働き始めた方がいいと思うし、「同一労働同一賃金」が進めばその差は小さくなっていくのだと思うのです。
今、日本もジョブ型雇用への転換が取り沙汰されています。それで雇用の流動性が高まり、休んだり、勉強したり、働いたりがリスクなく選択できるようになるのであればいいなと思います。
反面、情勢が大きく変化し、求められるジョブもどんどん変わっていくであろうこれからの時代に、本当にジョブ型雇用が合っているのかについては疑問も感じます。
求められるジョブだけではなく、新たなジョブを見つけリードする人材こそが必要なのではないかと考えるからです。
さて、本誌の3章分に共通して出現したワードは「リスキリング」です。
リスキリングとは、企業が社内の人材育成制度を通じ、社員に必要な知識と技術を身につけさせること
リスキリングや学び直しでできることを増やす
「リスキリング」は、新たなスキルを身につける、つまり「学び直し」だ
スキルを身につける、増やすという語感から追加・拡大のイメージを持ちますが、私は真に必要なのはスキルの入れ替えだと感じました。
企業も人も流動性高く変わっていかないと淘汰される時代になっている気がしました。
年金改正2 増える選択肢
2022年10月からの改正により、企業型確定拠出年金(企業型DC)と個人型確定拠出年金(iDeCo)の併用が可能になったことが解説されています。
企業型DCの制度を持つ会社にお勤めの方は、今の自分の事業主掛金がいくらなのかをぜひ確かめていただきたいと思います。
記事内にもありますが、役職や就業年数で掛金が段階的に決められている場合、満額の55,000円に達していないケースが少なくありません。
その場合、10月からは
事業主掛金+iDeCo20,000円まで>=55,000円
とすることができるようになります。
預貯金ではなくiDeCoに加入するメリットは、4つあります。
運用益が非課税
受け取る際も税制優遇
iDeCoの掛金が全額所得控除の対象となり、所得税・住民税が軽減される
場合によっては、所得税率の段階が下がることもある
ぜひご自分の状況をご確認いただき、該当する方は利用を検討していただきたいなと思います。
私はといえば、会社がマッチング拠出制度を実施しているため、iDeCoを利用することはできません。(もちろんマッチングは活用中です)
また、年単位拠出である場合もiDeCoは使えません。
制度導入や変更に敏感になって、最大限活用したいですね!
お読みいただきありがとうございました。
ではでは。