ファイナンシャルプランナー(FP)が読む冊子【FPジャーナル3月号感想⑦】 「資産所得倍増プラン」とFP
nicoと申します。
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日本FP協会より届くFPジャーナル3月号についての感想です。
特別企画として「『資産所得倍増プラン』とFP 中立的アドバイザーの担い手として期待」が掲載されています。
感想を書いていきましょう。
①「資産所得倍増プラン」の具体的な内容は?
投資経験者の倍増:5年間でNISA総口座数を倍増させる
投資の倍増:5年間でNISA買付額を倍増させる
資産運用収入そのものの倍増:長期的に
以上3点を目標とするとのことです。
私は金融会社に勤務しているので、周りは基本的に投資をしている人が多いです。
そのため間違えてしまいそうなのですが、NISAの総口座数は1,700万、まだ割合としては1/3強に過ぎないとのことです。
投資額については、やっている人は上限一杯にしていることが多いのではないかと思うので、ここも倍増に導くのはやはり利用者数を増加させるのが鍵になるのでしょう。
資産運用収入が倍増するのは、20年、30年といった超長期の結果ということになると思われます。
②「中立的なアドバイザー」、FPが担い手に?
2024年に、金融経済教育機構(仮称)が設置され中立的なアドバイザーの認定と支援を行う見込みとのことです。
「中立的な」というのは特定の会社に依らないということだと思うのですが、私も含めて金融会社に勤務してFPの登録をしている人は多いので、この要件がどう規定されるかは興味深いところです。
つみたてNISAやiDeCoなどのリスクの低いものに限定した投資助言業については要件を緩和するなどの動きが出そうです。
職域セミナーも、現在は特定の会社が行なっているケースが多いと思います。
そこへ中立的な認定アドバイザーを活用する取り組みを企業に促すということですと、地図が大きく変化しそうですね。
そして、金融経済教育について、一応営業研修の企画を担当している身としては、とても気になります。
③FPに期待されることは?
投資未経験者が投資を行わない理由として第2位に「資産運用に関する知識がないから」が挙げられていました。
昨年から学生に向けては金融教育が実施されるようになりましたが、既に社会人である人たちは自ら求めないと学びの機会はなかなかないのが現実です。
そこを埋めるのが「中立的なアドバイザー」ということであればとても有意義な仕事となるように感じました。
お読みいただきありがとうございました。
ではでは。